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EDになったクズ男、美人心理カウンセラーと年下BL漫画家に狂わされる  作者: REI-17


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第39章 彼女は自分の人生のルートを真剣に選び、失敗することを恐れなかった

第39章 彼女は自分の人生のルートを真剣に選び、失敗することを恐れなかった

*

十数分後、寝室の中は死のような静寂に包まれていた。

尚也は全身をカチコチに緊張させ、まるで丸太のように硬くなっていたが、あそこだけは柔らかいままだった。

本当に崩壊しそうだ!

神代も強い挫折感を味わっていた。あの日陰の過去の経験によって彼は高度なテクニックを身につけさせられたはずなのに、尚也には全く通用しなかった。やはり彼は自分にまったく気がないのだ。すごく泣きたかった。けれど、自分のために悲しんでいる場合ではない。尚也の方がもっと辛いはずだ。彼は慎重に尚也をあやしながら言った。「落ち込まないで。僕、まだ使ってないテクニックがたくさんあるんだから。明日また試そうよ。」

「ごめんな、琉華。がっかりさせて。」

「そんなことないよ。」 彼は尚也の体にぴったりと寄り添った。「今、僕はもう尚也を手に入れた気分だよ。尚也、愛してる。」

尚也は横を向いた。「俺、きっと治るから。琉華、いつか俺たち、完璧に……」

「実は今でも大丈夫なんだよ、」神代は突然小悪魔に戻った。「尚也が僕に攻めをやらせてくれればいいんじゃないの。」

尚也は即座に彼を布団の外へ押し出した。「俺の一線を越えるな。」

神代はこっそり笑い、すぐにまたおとなしくなった。「うん、待ってるよ。」 彼らにはまだ未来がある。彼はとても幸せを感じていた。

**

2週目の講義には、意外な講師がやってきた。著名な心理学者、伊東弦斎教授だった。名簿に彼の名前はなく、急用で出席できなくなった大森教授の代役としての緊急登板だった。伊東教授の講演内容はより深遠で理論的だったが、彼の言葉遣いは平易でわかりやすく、複雑な脳科学の知識と臨床心理医学を密接に結びつけており、非常に触発されるものだった。

夕食時、伊東教授は深町のテーブルにやってきて、向かいの席を指さした。「空席がないんだ。ここ、座ってもいいかね?」

「どうぞお掛けください。」

深町はこれを機に、講演で触れられたいくつかの問題について彼と議論を交わした。教授は明らかに嬉しそうに、真剣に答えてくれた。

「ありがとうございます。」

「有紗、君は相変わらず鋭いね。問題の核心を突くことができる。私の目に狂いはなかった。君は本当に研究に向いている人材だ。」

「私にも目に狂いはありませんでした。この分野において、教授は永遠に名実ともにトップランナーです。」

教授は無言で食事を続けた。

深町はスープを飲み干し、食器を下げてカウンターへ戻そうとした。

「有紗、待ちなさい。」

深町は再び席に着いた。「何かご指導でしょうか?」

「極(Kiwami)がね……流産したんだ。」

「どうかあまりお悲しみになりませんように。お子さんはまた授かりますわ。」

「有紗、君が彼女と肉体関係を持ったことを気にしているのは分かっている。だが、もう二度とない。あの時は共通の友人の話になって、ふと昔の情にほだされただけで……」

「教授、」深町は彼の言葉を遮った。「極夫人へ、私からの深いお詫びをお伝えください。若い頃の私は、真剣に愛し合ってさえいれば何をしても許されると思い込んでいました。申し訳ありません、私が間違っていました。許しは乞いません。ただ、私が反省していることだけを知ってほしいのです。教授、失礼いたします。」

「有紗!」 教授は再び彼女を引き留めた。「君は臨床の現場には向いていない。江都大学の心理学科の准教授として推薦してあげられるよ。あそこには超一流の研究室がある。君なら間違いなく成果を出せる。」

「私のような道徳のない人間が、どうして人を教え導くことができましょう。さようなら。」

トレイを持って振り返り歩き去る深町の顔には、晴れやかな笑顔が浮かんでいた。彼女は自分が意地を張っているのではないと分かっていた。社会に出てから初めて、用意された人生に別れを告げ、自分の人生のルートを真密に選び取ったのだ。そして、選択を間違えることを恐れてはいなかった。

**

新作の予約販売が始まり、ドラマ化の権利もナイトフォール・メディアに買い取られた。この収入があれば、もし夏目監督がまた嫌がらせに来ても、神代はお金を彼の顔に叩きつけて失せろと言い放つことができる。

ついに、彼には過去と決別する勇気が芽生えていた。

気勢を上げるため、ナイトフォール・メディアは彼へのインタビューを実施し、公式SNSアカウントで配信した。

数時間後、番組の再生回数は瞬く間に10万回を突破した。お祝いとして、夜の退勤後に尚也は車で神代を食事に連れ出した。

「どこへ行く?」

「君が決めていいよ。」

「本当? ゲイバーとか、行く勇気ある?」

「ないわけないだろ……」尚也の口調は明らかに弱々しかった。

「ふふ、からかっただけだよ。あんな場所じゃ落ち着いてお酒一杯も飲めないからね。でも、別の場所を知ってるんだ。」

*

そこはBL愛好家の聖地だった。店内には大量のBL小説や漫画、アニメ・映画作品のポスターが飾られていた。

神代が顔を見せるやいなや、店内の客に即座に気づかれ、サインを求めて周囲を取り囲まれた。

尚也は誇らしげに彼を見つめ、心の中で思った。*うちの琉華は本当に大人気だな!* しかしすぐに、彼自身も新作のキャラクターのモデルであると気づかれ、当然ながら、前回の「EDの男」であることもバレてしまった。

あぁ、本当に嬉しさと恥ずかしさが半々だった。

大物クリエイターの降臨に店主は大喜びし、すぐに店内の大型スクリーンで神代のインタビュー番組を流し、同時に最新のコメントをテロップで流し始めた。

店主は豪華なフルーツ盛り合わせを運んできて、サービスだと言った。

「ありがとうございます。」

「翡翠様、これからもぜひまたいらしてくださいね。」

「もちろんです。」

店主はカウンターの奥に戻り、番組の続きを観賞した。

*

新しいコメントが一つ追加された。

『翡翠様の本物のファンの皆さん、彼の最も素晴らしい姿を見たくありませんか?』後ろにはリンクが添付されていた。

店主がマウスを軽くクリックすると、リンクはアダルトサイトへジャンプし、大型スクリーンで数年前の動画が再生され始めた。

若い神代が全身全裸で、首には隙間クラブの象徴であるチョーカーを嵌め、性器には二つの赤い鈴を付けられた状態で、自己紹介をしていた。

居合わせた客たちは全員呆然とした。

神代の視界が真っ暗になり、倒れそうになった。

尚也は慌てて駆け寄って彼を支え、店主に向かって大声で叫んだ。「早く消せ!」

大型スクリーンの中では、神代がテーブルの下に潜り込み、食事中の富豪たちに順に奉仕していた。

店主は開いた口が塞がらず、手惑いながら、悪意を持って極小に作られた消去ボタンをようやく探し当て、動画を消した。

しかし、あのリンク付きのコメントは、すでに広範囲に拡散されてしまっていた。

**

意識が朦朧とする中で、神代はまるで天国に来たかのような感覚に陥った。しかし自分は汚れすぎていて、天国がこんな人間を受け入れるはずがなかった。そして彼は地獄へ落とされたが、地獄もまた彼を拒絶し、心にまだ未練があるため死期はまだ来ていないと言った。こうして彼は人間界、この地獄よりも暗い場所へと戻ってきたのだった。

「先生、彼は大丈夫なんですか!?」 それは尚也の泣きそうな声だった。

「ご安心ください。一瞬のショックでパニックを起こしただけです。安定剤をしたから、すぐに目を覚ましますよ。」

医師が去り、看護師が去り、尚也は彼の側に腰を下ろしてその手を握りしめた。「琉華、守ってあげられなくて……ごめんな。」

神代の目尻から一筋の涙がこぼれ落ちた。

「琉華、起きたのか? 目が覚めたのか!?」尚也は彼の手を強く揺すった。

しかし神代は目を開ける勇気がなく、しゃがれた声で言った。「尚也……家に連れて帰って。」

*

帰り道、彼は一言も喋らなかった。顔は死人のように蒼白で、その瞳には一筋の光も宿っていなかった。

尚也の心は、まるで血の涙を流しているかのようだった。

**

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