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EDになったクズ男、美人心理カウンセラーと年下BL漫画家に狂わされる  作者: REI-17


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第38章 頑張るから!

第38章 頑張るから!

*

深町を空港まで見送り、車で家へ帰る途中から、神代は落ち着きをなくし始めた。彼は深町に代わって助手席に座り、何度も顔を忍ばせては尚也を見つめていた。

「どうした?」尚也は笑った。「お兄ちゃんに美味しいものでも連れて行ってほしいのか?」

彼の風情のなさに神代は溜息をつき、ストレートに言った。「ううん、家に帰って尚也を食べたい。」

尚也は一瞬で言葉を失った。

神代は可笑しそうにクスッと笑った。「なに、お兄ちゃんを脅かしちゃった?」

「えーと、」尚也はどう答えていいか分からなかった。深町は何度も神代を受け入れるよう彼に勧めていた。心の底から真に彼を受け入れてこそ、存在しないと思い込んでいたあのシコリが解け、正常な状態に戻れるのだと。しかし、男性と親密に触れ合うことに対して、彼はやはり心の中のハードルを越えられずにいた。

神代はそれ以上追及せず、心の中で静かに作戦を変更した。

**

夕食は栗ご飯に、サンマの塩焼き、オクラ豆腐の和え物だった。尚也がメインで、神代は手伝った。おとなしく、挑発的な言葉は一切口にせず、ボディタッチもしなかったため、少し警戒していた尚也はかえって申し訳なさを感じてしまった。

食後、二人はソファに並んで腰掛け、優しいコーン茶を飲んでいた。外では雨が静かに降り始めた。尚也は立ち上がって窓を閉めた。「琉華、今夜夜更かしするなら、少し多めに着ろよ。風邪ひくなよ。」

「今夜は夜更かししたくない。尚也、一緒に寝てもいい? 変なことしないって保証するよ。信用できないなら、僕の手を縛ってもいいから。」

「そこまでするかよ!」尚也は太っ腹に受け入れた。「俺は11時に寝るけど、そんな早くに寝られるのか?」

「寝られなかったら、尚也の隣で静かに横になってるよ。尚也、君がいてくれるだけで、僕の心は平和で優しくなれるんだ。」

「本当か?」尚也は少し誇らしげになった。「人の体からは平均を遥かに超える濃度のマイナスイオンが放出されて、周りの人を爽快な気分にさせるって話を聞いたことがあるけど、俺ってそんなヒーリング体質なのか?」

「絶対そうだよ! 今度病院で検査してもらおうよ。」

「いいな、有紗が帰ってきたら病院にそういう検査項目があるか聞いてみるよ。」

**

夜中、尚也は雷の音で目を覚まし、神代が布団を蹴飛ばして体が冷たくなっているのに気づいた。慌てて自分の布団を被せ、体で彼を温めた。その時、彼は自分の動機がそれほど純粋ではないことをはっきりと自覚していた。彼は試していたのだ。これだけの出来事を経験した後、自分の欲望のボーダーラインが書き換えられたかどうかを。

しかし、どうやら書き換えられてはいないようだった。

狸寝入りをしていた神代は「ん……」と声を上げて目を覚ましたフリをし、尚也の胸の中に丸まった。徐々に込み上げる欲望を押し殺し、囁くように言った。「尚也、好きだよ。」

尚也は微笑み、優しく言った。「分かってるよ。」

*

早朝、神代は早く起きて尚也の栄養満点の朝食と愛妻便当(愛心便当)を作った。

「わあ、お前超甲斐甲斐しいな!」尚也は惜しみなく称賛した。

「昨日の残り物だよ。」

「でも目玉焼きとアスパラは違うだろ。」

「目玉焼きは世界一簡単な料理だし、アスパラはサッと茹でただけだよ。」

「全部俺の大好物だ、ありがとな、琉華。」

*

8時ピッタリに家を出る際、尚也が靴を履くと、神代がビジネスバッグとお弁当バッグを彼に手渡した。

「じゃあ、行ってくるよ。」

「待って、」神代は彼を引き留め、ネクタイを整えてあげた。「よし、行ってらっしゃい。」

尚也は笑ってドアを開けようとしたが、彼の瞳にある期待に気づき、振り返った。お弁当バッグを持った方の腕を彼の肩に回して抱き寄せ、おでこにキスをした。「行ってくる。」

*

神代はその場に立ち尽くした。おでこに残された優しい感触が広がり、彼の心の中に小さな花を咲かせた。

**

土曜日、深町は広島の街を散策中に、とても特徴的なカップのセットを見つけた。夜に尚也と一緒にハーブティーを飲むのにピッタリだと思い、写真を撮って彼に意見を求めた。

「いいね、俺も好きだな。買いなよ。」

「ええ。」深町は店員に商品を包装するよう頼み、何気なく尋ねた。「尚也、神代くんとの進展は順調?」

「あー、それがさ、相変わらず……そういう気分が足りなくて。」

「焦らないで。私が帰った後も、二人にじっくり感覚を探すチャンスをあげるわ。」

「やめてくれよ先生、あんた俺のこと全然気にしてないみたいじゃないか。」

彼のおねだりを聞いて、深町はクスクスと笑い転げた。「じゃあ言い方を変えるわね。早く勇気を出して心理防衛線を突破し、EDを治しなさい。さもないと私……」

尚也は即座に緊張した。「さもないと……?」

「あなたの女性のお友達たちは、あなたの健康状態をとても心配しているわ。全員の連絡先を手に入れた以上、私には彼女たちに状況を報告し、詳しい説明をする責任があると思うの。」

「No, no, no, no, no!」尚也は大声で反対した。「頑張るから!」

**

そうは言ったものの、性癖というものは本当に変えられるのだろうか? 尚也は手に持った本が全く頭に入らなくなり、神代をチラッと盗み見た。彼は自分と並んでベッドのヘッドボードに寄りかかり、一心不乱に絵を描いていた。内容は恐ろしくてあまり直視できなかった。

確かに、彼の女装はとても綺麗だ。しかし男性だと分かった以上、どうしてそういう気分になれるだろうか?

一週間、彼はおとなしく自分を襲わずにいてくれた。今更自分から「なあ、俺たちアレしてみるか?」なんて言い出したら、すごく卑劣で気持ち悪いじゃないか!

ダメダメダメ、尚也の体がゾクッと震え、慌ててその考えを捨て去った。

しかし神代は彼のコソコソとした視線に気づき、顔を寄せて尋ねた。「なに?」

「なんでもないよ、もうすぐ11時だし、寝る準備しよう。」

「うん。」神代はiPadを置き、痺れた左手を振った。

尚也はその手を引き寄せ、丁寧にマッサージをしてあげながら感心した。「絵を描くのって、本当に体力仕事なんだな。」

神代は思わず寄りかかり、彼の肩に頭を乗せた。「尚也、世界になんで君みたいに優しい人がいるんだろう。僕、すごく幸せだよ。」

尚也は心の中で思った。*俺の心の中のやましい考えを知ったら、きっとそうは思わないだろうな。* 彼は自分に絶対の信頼を寄せる彼の顔を見下ろし、心の中の罪悪感をさらに募らせた。

神代は顔を上げて彼の視線を受け止め、一つのことに気づいた。尚也の側に長くいるほど攻撃性が下がり、今やほぼゼロにまで落ちている。そうでなければ、こんな絶好の機会に、キスすることすら躊躇うはずがないじゃないか。

*

小鹿のように濡れて澄んだ神代の瞳を見つめ、尚也の唇が微かに動いた。彼は手を伸ばして電気を消し、神代を自分の布団の中に引き入れると、彼の柔らかい唇を探り当て、情熱的にキスを贈った。

**

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