第8話 武装する
登場人物紹介
真弓 主人公。私立桜ヶ丘高校三年の弓道部女子。
影久勇斗 真弓の幼馴染。真弓と同じ弓道部の三年生。
弓を強化した私は、テンションが上がっていた。
とりあえず、この弓の特性を知るために試し撃ちをしたい。
「おやじ、この近くに試し撃ちできるところはあるか?」
私は懲りずに武器屋のおやじにイキった。金は出したんだ。これくらいいいだろ。手持ち金残り500ステロだけど。
「弓のくせにイキってんじゃねぇよ。試し撃ちできるのは銃からだ。弓になんか使わせねぇよ」
いい気になりやがって!頭下げてんだろ!…いや下げてないけどさ。イキったし。
でも弓ってだけでそこまで虐げられるもの?
「マジ勘弁してよ……」
このおやじの答えはつまり、実践で磨けってことだよな……。マジだりーわ。
私はこの理不尽な武器屋のおやじを後にした。ヘッドショットしたかったけど、ここでは武器は出せない。出したら即お縄だ。やりようによっては即BANもあり得る。それは避けたい。
「しゃーない。外出るしかないか。あ、そうだ。その前に防具もそろえないと」
リアルでは基本的に防具をしない私だが、もうリスポーンされるのはごめんだ。せめて頭だけは守りたい。
防具屋に立ち寄り、防具屋のお姉ちゃんに防具を見せてもらう。
「よぉ姉ちゃん、防具を見せてくれねぇか?」
「礼儀のなってない奴に見せる防具なんてないね」
辛辣な返しをもらった。
「あ、すいません。あの……500ステロしかないんですけど……」
「湿気た客だね。そんな金で、うちで買おうとしてたのかい?」
くっそー、下手に出りゃいい気になりやがって!ヒンヌーの私にないもの持ってるくせに!
でも、私には金がない。なんとか売ってくれるように店主の姉ちゃんに頼み込む。
「どうかお姉さま。何でもしますから売ってください」
「しょうがないね。500ステロしかないなら革一式だね、ほら受け取りな」
やった、革の防具を手に入れた。紙装備だけど無いよりマシだ。
そして私の金は0ステロになってしまった。
よし、頼りないけど装備は揃った。これで少しは生き残れるだろ。
私は戦闘可能域へと歩みを進めた。出た瞬間のショットを防ぐ為に、私は弓の準備をしながら前へと進む。
残り一歩……出た!私はすぐにローリングへ移る。
パァァン!
案の定、狙ってる奴がいた。こういうことするのは黄色いバンダナの奴だろう。私はAWMの銃声を聞きながら、奴の場所を推測して高速移動する。
こういう時、スタミナ消費なしは本当に助かる。そして遠くの岩陰に、武器を持ち替える影を見つけた。
「そこかぁ!よくも私を何回も殺してくれたな!」
私は愛機を引き絞り、奴に照準を合わせる。どれだけ飛ぶか分からないが、そんなこと気にしてられない。
せっかく買った装備、無駄にはできない!リスポーンしたらまた最初からだ。金もなくなる!
放たれた矢は、奴の十メートルくらい手前に落ちた。
すぐさま補正に入る。
あと八メートル……六メートル……
射程に入った!
「もらっt――」
パァァン!
うそ……だろ……。
私の頭に銃弾が撃ち込まれていた。所謂ヘッドショットだ。
バンダナ以外の誰かがいたのか……。奴に気を取られて索敵するのを忘れていた。くそ…そっちはチームかよ。こっちはこの弓のせいでソロなんだぞ…。ひどすぎないか……?また初期装備からですか、そうですか。
そして私はまた、別の場所に飛ばされてしまった。
自分なりに、『一人称を極限まで追求したらどうなるか』をテーマにして、真弓に自由に暴れてもらった作品です。
弓道女子×FPS×戦闘×ギャグ×青春の、盛りだくさん詰め合わせとして書いたつもりなので、最後まで楽しんでもらえると嬉しいです。
AI利用について
作品を読んでもらう人がいないため、本文を読んでもらい、感想をもらうだけに留めています。
AIから文章や設定、展開などを取り入れて反映させることは一切していません。
この作品は真弓が突っ走ってるだけです。




