第5話 牧草の目覚め
登場人物紹介
真弓 主人公。私立桜ヶ丘高校三年の弓道部女子。
影久勇斗 真弓の幼馴染。真弓と同じ弓道部の三年生。
次に降り立ったのは、のどかな牧草地帯だった。ここは、パファルコ・ミリトの中でも比較的隠れやすい場所だ。いくどもここで死線を掻い潜ってきた。身体が覚えている。
ここは背丈ほどもある牧草が、身の危険をなくしてくれる。
「これなら、少しは安心できるかな。」
あまりに死にすぎて、そしてゲームの世界に降り立った事に興奮しすぎて忘れていたが、学校は大丈夫なのだろうか?
少し頭を冷やそう。そう、私は今、パファルコ・ミリトの世界にいる。おかしくないか?なんでここにいるんだ?
「いや、楽しいからいいじゃん!」
考えるのをやめた。だって考えても仕方ないじゃない。この世界を楽しまなきゃ笑
そんなことを考えていると、近くで足音が聞こえた。私はとっさに弓を構える。くそ、和弓だから長くて扱いづらい!こんな時洋弓だったらいいのに!……いや、銃のほうがいいけれども。
少しずつ足音がこちらに近づいて来る。おそらく私がいることは分からないだろう。だって動いてないし。
カサッ…カサッ……
もうすぐエネミーと相まみえる頃だ。弓を引き絞る手に力が入る。いや、力が入ってはいけない。骨で引くんだ。弓道は型が重要だ。ちなみに私は日置流ではない。
そんなことを考えていると、牧草の向こうにエネミーが見えた。こちらに気づいてない!
「もらっちゃ!」
噛んだ……。しかし、弾かれ、放たれた矢の向こうに、エネミーが倒れているのが見えた。
やった!弓で倒した!早速相手の所持品を漁る。銃〜銃〜……弾だけ〜……ふざっけんな!
すぐにエネミーの手に持っている獲物を奪おうとするが、消えていってしまう。やめて、行かないでよ。せめて、銃だけでも奪いたい……無理だった〜。
しかし、これで少し弓での戦い方が分かってきた。今まで的にしか当ててこなかったが、これは動く的を当てるようなものだ。弓の名手、那須与一のように当てればいいだけ……ってできるかよ!
私はまだ県大会一位なだけだぞ!船の上の的を狙って当てる変態と一緒になんかできないっての!
そうこうしているうちに、夕暮れに差し掛かった。私は次のエネミーと宿を探しに、牧草地帯を悠々と進んでいった。弓でエネミーを倒したという優越感を確かに感じながら……。
自分なりに、『一人称を極限まで追求したらどうなるか』をテーマにして、真弓に自由に暴れてもらった作品です。
弓道女子×FPS×戦闘×ギャグ×青春の、盛りだくさん詰め合わせとして書いたつもりなので、最後まで楽しんでもらえると嬉しいです。
AI利用について
作品を読んでもらう人がいないため、本文を読んでもらい、感想をもらうだけに留めています。
AIから文章や設定、展開などを取り入れて反映させることは一切していません。
この作品は真弓が突っ走ってるだけです。




