第24話 両手持ちして
登場人物紹介
真弓 主人公。私立桜ヶ丘高校三年の弓道部女子。
影久勇斗 真弓の幼馴染。真弓と同じ弓道部の三年生。
初心者狩りをした私は、ついにグロックを手に入れた。弾もしっかりあって申し分ない。これなら取り回しも良く、弓よりも威力もあるだろう。
しかし私は思った。
あの猛練習した竹弓の技術を、ここで無くしてしまってもいいのか?多少重くなっても、グロックと竹弓の両方を持ってしまえばいいのではないか?
そう思った時には、すでに行動していた。
左手には弓を。右手にはグロックを。
そう、最強の弓使いがここに誕生した。
右腰に初心者からぶんどったホルダーを着け、状況に応じて使い分ける戦法をとる。これなら、勇斗のクソ野郎にも負ける気がしない。
よし、これで再戦の準備は整った。それに初心者狩りをしたおかげでステロ(お金)もたまった。ここで一つ、竹弓を強化するのも一興かもしれない。
強化した竹弓が小山作(四枚打)よりも良ければそのまま。それよりも悪ければ戻せばいい。
習得した技は、しなりと粘りがある竹弓でないとその効果は発揮されない。
そこで私は、この追加コンテンツを後にして、レグルボの武器屋へと逆戻りすることにした。
武器屋では、いつものオヤジが鎮座していた。
「……オヤジ。一つ頼みがある」
「もう来んなって言ったろ笑……なんか用か」
「竹弓を強化したい」
私は正直に答えた。弓道家というものは、常にいい弓を欲しがるものだ。それは、弓道三段持ちの私でさえ例外ではない。金が許すなら、いい弓を引きたいのだ。
「いくら持ってるんだ」
「2000ステロ」
「相変わらず湿気てんな」
「そこをなんとか!」
「小山作(四枚打)と交換なら、清一郎(竹弓)いけるぜ」
「よっしゃ、ちょっと試し打ちさせて」
「ゆっくり吟味しな」
私は試射場へと向かい、清一郎の引き心地を試してみる。
そういえば、弓を引きすぎて筋力ついたから、弓力上げてもいいかも。十六キロじゃ軽くなってしまったよ。
か弱い女子がこれ以上弓力を上げるのは気が引けるが、パファルコ・ミリトで生き残るためだ。致し方ない選択として受け取ろう。
清一郎に変更した私は、習得した技のキレが驚くくらい上がった。これなら、グロックとの合わせ技も可能になるだろう。
竹弓単体での戦いを披露することができなかったのは胸が痛むが、そこは受け入れるしかない。披露したかったのは私も同じだ。
でも、グロックを手に入れてしまった。そう、私はグロックを手に入れてしまったのだ。
私は欲しがりなのです。グロックも捨てがたいのです。だから私は、グロックを手に入れてしまったのです。
かくして私は、新しい戦術をこの身に宿し、勇斗への復讐を再確認したのであった。
自分なりに、『一人称を極限まで追求したらどうなるか』をテーマにして、真弓に自由に暴れてもらった作品です。
弓道女子×FPS×戦闘×ギャグ×青春の、盛りだくさん詰め合わせとして書いたつもりなので、最後まで楽しんでもらえると嬉しいです。
AI利用について
作品を読んでもらう人がいないため、本文を読んでもらい、感想をもらうだけに留めています。
AIから文章や設定、展開などを取り入れて反映させることは一切していません。
この作品は真弓が突っ走ってるだけです。




