第17話 痛みに耐えて
登場人物紹介
真弓 主人公。私立桜ヶ丘高校三年の弓道部女子。
影久勇斗 真弓の幼馴染。真弓と同じ弓道部の三年生。
真新しいキーボードを目の前にしながら、私は悩んでいた。
このまま、画面を目の前にしながら続きを進めるか。それとも、またキーボードに頭をぶつけて超現実のパファルコ・ミリトに入るか……。
あのパファルコ・ミリトのリアル感、どうしても捨てがたい。でも、ここにあるのは新しいゲーミングキーボード。値段も無駄に高いしレインボーに光る、しかも自費だ……。
これを壊してまでするのかどうか……。そして、もう一度ログインできるのかどうか不透明なのだ。そう、迷うのは当然だ……。
「でも、あの世界に行きたいわ〜!」
多少の迷いはあったものの、黄色バンダナに復讐を果たす目的は捨てられない。
ごめん、キーボード。私は私の欲望に忠実に生きたいの。あなたの命、捧げてくださいな。
「うりゃ!」
狂気の頭突きだった。激しい痛みが頭に走る。しかしその瞬間、私は目の前が暗くなった。これで、パファルコ・ミリトに…はい……れ……る。
次に目を覚ました時、私は病院にいた。あれ?私、ダイブインできなかった?
もしかしてゲーミングキーボードをただ無駄にしただけ?勘弁してよ。高かったんだから。
しばらくして、影久勇斗が私を見舞いに来た。あら、やっぱりイケメンね。幼馴染のケガを心配してくれるなんて。でも、頭をキーボードにぶつけて病院にいるなんて知られたら、恥ずかしくて死んでしまいますわ。
「大丈夫か?キーボードにすごい勢いで頭ぶつけたって聞いたけど。」
嗚呼、神よ。なぜあなたは慈悲を与えてくださらないのですか?どうして私を見捨てるのですか……。
「う、うん。ちょっと転んじゃってさ」
「俺にそんな言葉使わなくていいよ、俺とお前の仲だろ?」
「そ、そう?んじゃ遠慮なく。マジでだりぃんだけど。そもそもパファルコ・ミリトが悪いんだって。黄色いバンダナしてるヤツが私を殺しまくるからさー」
「や…やっぱりそうか。そんなことだろうと思ったよ」
「ひどくない?寄ってたかってさ。銃社会のなかで一人、弓持ちの私をチームで叩きまくるなんて」
その時、勇斗の顔が引きつったのが分かった。私に何か隠しているな?少しカマをかけてやるか……。
「勇斗、わかってるよ。黄色いバンダナっておまえだろ?」
「……え?そ、そんなことない…よ……」
勇斗……お前分かり易すぎるだろ。
「おまえ……よくも私を殺しまくったな!!」
「は!い、いや……だってしょうがないじゃないか!こうするしかなかったんだって」
「こうするしかないってなんだよ!私を殺してそんなに嬉しいか!!」
「ご、こめん!!」
私の詰めに恐れをなしたのか、そそくさと病院からでていく勇斗。少しふてくされる私。
(なんであいつが黄色バンダナなんだよ……嘘だと言ってくれよ。……でも、やっぱり殺す)
そして私は、勇斗に復讐すると神に誓った。
自分なりに、『一人称を極限まで追求したらどうなるか』をテーマにして、真弓に自由に暴れてもらった作品です。
弓道女子×FPS×戦闘×ギャグ×青春の、盛りだくさん詰め合わせとして書いたつもりなので、最後まで楽しんでもらえると嬉しいです。
AI利用について
作品を読んでもらう人がいないため、本文を読んでもらい、感想をもらうだけに留めています。
AIから文章や設定、展開などを取り入れて反映させることは一切していません。
この作品は真弓が突っ走ってるだけです。




