第12話 弓を変えても
登場人物紹介
真弓 主人公。私立桜ヶ丘高校三年の弓道部女子。
影久勇斗 真弓の幼馴染。真弓と同じ弓道部の三年生。
「先輩!私、先輩みたいになりたいです!」
可愛い後輩が私に向かって想いを投げかける。
こんな後輩をもって、私はなんて幸せなのだろう。そしてその後輩に私は言い放った。
「なれるものならなってみろ!私はFPS廃人だぞ!」
夢を見ていた。私が後輩に暴言を吐く夢を。自分でFPS廃人と言ってしまうヤバいやつ。なのに全く悪びれる様子もなく、平然と生きている生活だった。絶対に出しちゃいけない、裏の顔の私。どんどんHPが削れていくのがわかる。隣で見ていた先生からの視線が痛い。
「やめて!もう私のHPはゼロよっ!」
目を覚ましたのは、レグルボ街の宿屋、そのベッドの上だった。あれ?こういう時って現実に戻るんじゃないの?まだパファルコ・ミリトにいる。
確かに昨日、近くのウルボ街に泊まるのヤダからレグルボ街まで走りまくったけどさ。なんか眠ったらリアルに戻るのかと思ってた。
まぁ嬉しいけれど。でもまだ弓装備なんだけど。そして、奴――黄色いバンダナに今度こそ仕返ししてやる。
「次はどこに行こうかなー?」
私は宿を出てとりあえず武器屋へ向かう。金はないが、少しでも弓を強化して戦闘を楽にしたい。
「おやじーいるかー?」
「帰れクソアマ!」
「おいおい挨拶だな?」
「礼儀叩き込んでやろうか?あぁ?」
「弓強化してくれよー」
「まだそんな弓使ってんのかよ、もう銃にかえろ」
金がねぇんだよクソったれが。少ない頭の毛抜いてやろうか?
「とりまこの直心Ⅲバンブーを強化したい」
突きだした獲物をおやじが受け取る。明らかに嫌な顔だ。
「いくら出せる?」
「1000ステロだ」
「それならこれだな」
目の前に出されたのは一本の弓だった。いや、強化したから弓出てくるの当たり前だけどさ。ちょっと大げさに言いたいじゃん?
そしてその弓の名前は……
特作鵠心 アーチカーボン
いや、嬉しいけど。嬉しいけれども。竹弓に辿り着けねぇ!
知ってるか?直心Ⅲバンブーは、竹材と木材、そしてグラスファイバーのハイブリッド弓なんだぜ?
いや、そんなことはどうでもいい。
ちょっとリアルで気になってたモデルが出てきたから、変にテンションが上がる。鵠心が引ける。やった!
弦を張り、乾いた弦音を感じる。明らかに直心Ⅲバンブーと違う……気がする。
竹弓だともっと違うのだろうか?早く持ってみたい。
いや、でも勝つためには銃。銃が必要だ。
それでも私は、新しい弓――鵠心に心躍らせていたのが分かった。
自分なりに、『一人称を極限まで追求したらどうなるか』をテーマにして、真弓に自由に暴れてもらった作品です。
弓道女子×FPS×戦闘×ギャグ×青春の、盛りだくさん詰め合わせとして書いたつもりなので、最後まで楽しんでもらえると嬉しいです。
AI利用について
作品を読んでもらう人がいないため、本文を読んでもらい、感想をもらうだけに留めています。
AIから文章や設定、展開などを取り入れて反映させることは一切していません。
この作品は真弓が突っ走ってるだけです。




