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動物たちの言葉がわかる獣医と動物たちの楽園  作者: 1010
第1章 はじまりの時期 ミナ登場

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第99話「もうひとりじゃない」

老猫が来た。


(……ここ、しってる)


 ミナはもう迷わない。


「こんにちは。どうしましたか?」


 自然に診察が始まる。


 年齢相応の変化を確認。


「このままで大丈夫ですよ。前も来てますよね」


 猫が目を細める。


(……だいじょうぶ)


「この場所、好きみたいです」


 飼い主が驚く。


「そうなんですか?」


「はい。安心してる感じが伝わります」


 サクラギ先生は診察室の隅で見ている。


 声は出さない。


 診察が終わる。


 ミナが自然に言う。


「ありがとうございました」


 扉が閉まる。


 ミナが振り返る。


「どうでした?」


「君の診察だったよ」


 サクラギ先生は静かに言う。


「いつからですか」


「最初から」


 ミナは少し笑う。


「気づきませんでした」


「気づかなくていい」


 窓の外。


 明日は100話。


 ミナは、もうひとりで診察室を回せる。


 静かに、確実に。

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