窓の向こう
ん...朝か。マイクが横で髪を整えている。マイク「ゼロ、おはよう。」...整える必要あるか?マイク「なんだよ...そんな整える必要あるか?みたいな顔しやがって...ほら、ここ寝癖ついてるだろ?」ゼロ「...変わらなくない?」マイク「ほら、ここの一本だよ。」ゼロ「どこ?」マイク「ここだよ!」ゼロ「....いや、全部同じに見える。」マイク「わかってねーなー」ゼロ「そういえばジンは?」マイク「ジン?ジンはあっちにいるよ」マイクは窓の外に指を指す。ジンは木刀を振るっている。ジン「97...98...」木刀を振るうたびに空気が揺れる。巻き上がった砂が刀の軌跡を描いているようだ。ジン「99...100!...ふう。」ゼロ「毎日あんなのやってるの?」マイク「気づいてなかったのか?嘘だろ?」ゼロ「毎日あんな回数こなしてるの?すごいな...」ジン「101...」ゼロ「終わったんじゃないの!?」ジンがこちらをチラッとみて、壁に木刀を立てかける。ジン「起きていたのか。おはよう。」お腹がなる。マイク「腹減ったな!飯食おうぜ!」ドアを開け、リビングに入る。すでにジンは持ってきた食料を食べており、リリアはまだ寝ていた。起こさないように椅子に座ると、後ろからガタン!という大きな音が響いた。ゼロ「...なにしてるの?」マイク「ああいや、悪い。ちょっと建て付けが悪くて...」リリアが寝返りをうって、ゆっくりと体を起こす。その髪が窓から吹き込む風にふわりとなびく。リリア「むにゃ...おうしたの?」ゼロ「大丈夫。気にしないで。」リリア「...もいかん?」マイク「も、ひ、か、ん。モヒカン」リリア「も、い、か、ん...もいかん!ふふふ!」マイク「まあそれでいいよ...というか俺モヒカンじゃねえよ。いやモヒカンではあるんだけど、あーややこしい!」リリア「...もいかんじゃだめ?」マイク「ダメなわけないだろ〜」ポケットから栄養カートリッジを取り出し、包装を剥く。赤く塗装されている人差し指ほどの樹脂製の円筒だ。横には半透明の窓が付いていて、そこから青緑の藻類由来の栄養剤が見える。キャップを取り、首の左側のポートに差し込んで注入する。もう2本取り、同じように注入する。空のカートリッジが机に転がる。マイク「おい!今日は赤味噌味らしいぜ!」ゼロ「...それ何回やるつもり?...そうだ。そろそろ、次のことを考えよう。」ジン「...次?」マイク「わかったぞ!次にどこに行くかって話だな!」ゼロ「うん。そういうこと。」リリア「ねーね、あそぼー」ゼロ「あとでね」リリア「じゃあジンー」ジン「...遠慮しとく。」リリア「じゃあもいかん」マイク「いやなんだ俺だけモヒカンなんだよ。...まあいいぜ!なにする?外とか行くか?」リリアの笑顔が一瞬止まる。リリア「ごめんね...私、あるけないの。」マイク「...悪い。」ゼロ「...それで、次の目的地だけど...ここにはない。」ジン「...どういうことだ?」マイク「ほら、モヒカンサンシャインだ!」リリア「ふふ、なにそれー」ゼロ「文字通り、この居住衛星にはない。」マイク「ここの外とかあるのか?昔気になって一ヶ月くらいバイクで走ったことあるけど、時間無駄にしただけだったぞ?」ゼロ「...説明するより、見てもらったほうが早い。まずはここにいこう。」地図を取り出して、指を指す。そこには、地図の外枠へと伸びる矢印が描かれていた。
こんにちは。作者です。いつも「オフライン・リベリオン」をご愛読いただいてありがとうございます。おかげさまで、この度100PVを達成いたしました。まだ始まったばかりの作品ですが、これからも頑張って丁寧に書いていきますので、どうかこれからも「オフライン・リベリオン」をよろしくお願いします!




