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オフライン・リベリオン  作者: せいちゃん
オフライン・ゾーン

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8/19

風になって

すみません。投稿の順番間違えてました。今気づいて割り込み投稿しました。ご迷惑おかけしました

いくつもの野を、風になって駆けていく。森林地帯を抜け、砂丘の空を越えていく。目にはただ、目の前とタイマーだけが写っている。カチカチと時間が刻まれるたび、額に滲んだ汗が散っていく。マイク「おいゼロ、あと何分だ?」ゼロ「あと二十分。ちょっとスピードを上げないと間に合わないよ!」ジン「...もう最高速だ。」...まて、この風、暖かい。そうだ、森林地帯と砂漠では温度差が大きい。マイク「おい!あれを見ろ!砂嵐だ!」まずい。このモデルは防塵仕様ではない。砂を吸い込んだらフィルターが詰まってしまう。そうなったら出力は大きく減る。ゼロ「どうすれば...」そう考えているうちに、もう砂嵐に突入してしまった。ゼロ「みんな!自分の機体を確認して!」警告音が鳴り響く。チャンバー内の低酸素警告だ。主電力系も落ちてしまった。計器なしで運転することを強いられる。いや。何か見落としている気がする。なんだ、何を見落としているんだ?ジン「.....冷却庫。」...そうだ。冷却。このままだと安定剤がダメになってしまう。詰まりさえ解消できれば...マイクが酸素タンクを見る。吸気口を見る。もう一度酸素タンクを見る。マイク「.....酸素が入ればいいんだろ?」そういうと、予備の酸素タンクを強引に吸気口に接続した。再びマイクのスキッドフレームのライトがつき始める。ゼロ「....よく思いついたな...」マイク「まあな!それより早く!薬を!」急いで冷却庫から安定剤を取り出し、マイクに投げ渡す。マイク「よっしゃ!飛ばすぜ!」そういうと勢いよくスロットルを捻り、青白いプラズマが尾を引き、砂嵐の中へ消えていく。ジン「...頼んだぞ。」マイク「任せとけ!」通信が砂嵐で徐々にノイズまみれになっていく。やがて、ホワイトノイズだけが残った。視界がほとんどない中、運転を続ける。残り五分。マイクは間に合ったのだろうか。...!砂嵐の前方から光が見え始める。ようやく砂嵐から抜けられた。ゼロ「外だ!」やっと出ることができた。日は明けかけていた。暗い空に、一筋の赤い光が見え始めた...いや、拡散していた。やっと着いた。タイマー"00:00"を表示したまま止まっていた。リリア...どうか無事でいてくれ...着陸のために高度を落とす。マイクが出てきて、手を振っている。どっちだ?スキッドフレームを下ろすと、マイクが親指を立てる。何も言わずに走る。部屋に飛び込む。ゼロ「大丈夫か!」リリアがゆっくりと目を開く。エマ「リリア、リリア!」リリア「...お母さん...あ、こんにちは...」優しく微笑む。その顔に夜明けの赤い日があたり、少し目をすぼめる。ゼロ「よかった...僕はゼロ。よろしくね。」リリア「.....ゼロ...変な名前...でもいい名前。よろしくね...(あくびをする)ちょと...眠たくなってきちゃった...おやすみ.....」そのまま、直ぐにすーすーと寝息をたてながら眠ってしまった。エマ「本当にありがとうございました...どうお返しばすればいいのやら...」マイク「言っただろ?礼はいらねえ。」エマ「...でしたら、せめてここを使ってください。」ゼロ「ここを?」エマ「主人が使っていた作業所なんです。今はもう使っていません。狭いですが、嵐は防げます。」三人は顔を見合わせる。マイク「屋根があって、壁もある。完璧だな!」ジン「.....ありがたい。」ジンは壁にもたれかかる。マイクは床に大きく足を広げて寝る。僕も床の埃や削りカスを手で軽く払い、そこに寝転がる。もう窓から光が差し込んでいる。

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