フォージ23
いつもオフライン・リベリオンをご愛読いただきありがとうございます。作者です。遅れてしまって申し訳ありません。エタる予定は今のところないので、どうかこれからもオフラインリベリオンをお願いします。
マイク「そんじゃ、降りるか。」マイクはそういい、通路の柵まで歩き、そこを跨ぐ。ゼロ「どう行くつもりなの?」マイク「え?普通に飛び降りるんじゃないの?」ゼロ「え、いやいや!死ぬでしょ!下見えないくらい深いんだよ!」マイク「じゃあどうするって言うんだよ。」ジン「ロープとかないのか?」マイク「結び目降下か。そういえばそんなのもあったな。」ゼロ「ちょっと僕それ厳しいかも」マイク「じゃあ俺がゼロ背負うから、ジンは先降りといてくれ。」そういうとマイクは等間隔で結び目がついたロープを取り出し、手すりに固定した。ジン「じゃあ先に...失礼する。」そういうとジンは片手でロープを軽く掴み、両足で結び目を捉えながら少しずつ降りていった。マイク「じゃあ行くか。」ジンが見えなくなるとマイクが言った。ゼロ「ゆっくり、ゆっくりね。」マイクは淡々と固定具を体に取り付ける。マイク「よっしゃ!行くぞ!」そういうと勢いよく柵を乗り越え、マイクは勢いよく落ちていく。ゼロ「うわぁぁー!」マイク「Yeahhh!!風が気持ちいいな!」ゼロ「マイク!止まって!速いって!まじで!」マイク「おー、わりいわりい」ゼロ「まじで!もう床見え始めてるから!」マイクが足を閉じ、両手でロープを握ると、ひどい音と共に合成樹脂の焼ける匂いがして、靴から白い煙が出始めた。みるみる減速し、地面についた頃、ちょうど止まった。ゼロ「あぁ...怖かった。死んだかと思った。」マイク「なんでだよ楽しいだろ」ゼロ「もう2度とやらない」ジン「それで...ふふ。うわぁぁー!って。ふふふ。」ゼロ「おい笑うな」ジン「それで、どこにいくんだ?」ゼロ「次は...輸送区かな。癪だけど、ここではライフトークンなしでは生きられない。ウォレットを作る必要がある。それも職員とかを挟まずに。マイク!勝手にどっか行かないでね!」マイク「ギクッ...そ、そんなことするわけないだろ?そうだ。それでそれをするのにどこにいくんだよ?」ゼロ「輸送区だ。まずこの街は正円の形になってるんだけど、その中心を通るように4つ直角に伸びてる。」ジン「輸送区?ライフトークンとなんの関係があるんだ?」ゼロ「輸送区は製品や材料が通る。自動でトークンの決済も行われるはずだ。だから中央回線からライフトークンのサーバーに侵入できる。」マイク「そっか!じゃあ行こうぜ!」地上から見るのと、上から見るのとで、全体はかなり違って見えた。フラクタルな街の構造は効率的に中央から放たれる光を外郭まで伝えている。輸送区は有事の時にすぐ避難できるよう、避難路のすぐ近くに配置されている。輸送区は1kmほどある直線で、何十本もリニアレールが伸びている。そしてその左右の上には遊歩道がついていて、大量の貨物が行き来するたびにその識別コードが屋根の磁気センサーで読み取られるようだ。輸送区は窓が多くついた壁で囲われ、外部からの経路を限定しているようだ。ミリ秒単位で調整された運行予定は、理論上の限界まで車両を乗せることを可能としている。マイク「よし、行こうぜ」ゼロ「ここから一番近いポートは20km先か...どう行こうか...」マイク「まあとりあえず歩いてみようぜ。上に通路あるし」ジン「そうだな。」ダイアモンドプレート製の階段を登っていくと、貨物車両の上に乗っている人と目が合う。マイク「おい...人だぜ。」ゼロ「そっか。貨物車両に乗るのも手だな。」上に乗っている人は、手の人差し指を立てて口元まで持っていった。マイク「おい、本当は良くないんじゃないのか?」ゼロ「今更でしょ。あった。路面図。目的地に行けるのは...まじか。」ジン「あの貨物か...よりにもよって。」 貨物の人「......」マイク「......」貨物の人「...黙っててくれ」マイク「...そっちこそ」気まずい。すごい気まずい。貨物は少しずつ加速していき、冷却されたレールは霜を多くつけている。窓から居住区の様子が少し見える。誰もが幸せそうだ。時計を見る。ゼロ「あと23分ちょっとか...」貨物の人「見ない顔ですね。23分...どこにいくつもりなんですか?」ジン「...詮索しないことが身のためだ。」ジンが睨みつける。ゼロ「もう少しで着くよ。」気まずさから逃れるように口にした。
ビルの最上階、大きな窓から雷鳴と光がほぼ同時に届く。周囲は薄暗く、雲を通して見える光だけが照らしている。男は窓に背を向けると、足を組んで席に座る。ホログラムをつけると、瞳孔に青白い画面と報告が見える。「未知の人物が酸素管理施設を破壊 5件」「レイをE-103で発見」「インシデント:マイケル・アンダーソン、ジン・カーヴァー、レイが居住衛星を脱出」それを確認し、男はつぶやいた。???「三人のトークンウォレットを追跡しろ。」電子音とともに、機械音声が答える。AI「承知しました。追跡リストに該当の3名のトークンウォレットを追加しました。」後ろで再び雷が鳴り、ホログラムが点滅する。???「...面白い。」




