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りく寓話一夜目【キツネとレモン】
キツネが今日もご機嫌に歩いてた。
いい匂いに釣られて上を見ると、
果実がたわわに実っているではないか
しかし、キツネは
「あの木、葉っぱの形は酸っぱい実だな」
冷静に判断して、キツネは通り過ぎる
暫く歩き、呟く
「どれぐらいすっぱいのかな?」
キツネは振り返り猛ダッシュ!
そして、ジャンプ!
あー!しかし、微妙に高さが足りない!
惜しい、惜しすぎる!
キツネは、何度も挑戦するが、果実には届かなかった
次の日、
脚立を持ったキツネが現れる。
脳内には、軽快なBGMが流れている。
「仮説を構築し、実験によって検証を重ね、普遍的な理論へと昇華させる。……それこそが、我々が『科学』と呼ぶ知的探求の本質だよ」
キツネはそう言って、脚立に登り果実を手に入れた。
そして、脚立から降り
おもむろに口いっぱいに果実を頬張る。
「うげ!めちゃくちゃ酸っぱい。すこし苦味もある」
そう言ったキツネの口元には笑みが浮かび
誇らしげな顔をしているのであった




