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こちらとしては婚約破棄をご希望です!?  作者: 鈴本奈緒
第5章 真実を知るとき
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ノーフォーク公邸の秘密結社

「一体、どうしたっていうんだよ!この家は皆!」


 ルークは書斎でグレアムに詰め寄っていた。


「クルルから翌日帰ってきたら、ティアの様子はおかしくて今だに僕と話もしてくれない!、と思ったら今度はフェシリアまでティアと部屋に籠もりっきりで、食事にも降りてこない!何があったんだ!?」


 グレアムはルークを一睨みした。

「何があった?私に責任があるとでも?」


 ルークは怯んだ。

「そんな事は言ってない。ティアの件は自分が悪かったとは思ってるよ。クルルで放ったらかしにしてしまったし…。でも、兄さんだって、最近フェシリアに冷たいだろ。」


「………言いたい事はそれだけか?」

 グレアムはルークを睨みつけていた。



 その時、舘に馬車の停まる音がした。

 ティアの明るい声が聞こえてくる。


「ただいま、ヘンリー!とっても楽しかったわ!」

「お嬢様、おかえりなさいませ。楽しまれた様で良かったです。」

「えぇ、私もう、気力十分よ!今迄心配かけてごめんなさい」

「いえ、お元気になってくだされば、ヘンリーはそれだけで嬉しゅうございます。」

「私達、明日の夜から皆と一緒に食事をするわ!ね、フェシリア」

「えっ…ええ、そうね。そうしましょうか。」




「お前の心配しているティアは随分元気になったようだ。」

 グレアムがフンッと笑ってルークに言った。

「………」


 コンコンコン

 書斎のドアをノックする音がする。

「グレアム兄様、ちょっといい?」

 ティアが扉を開けて言った。

 グレアムはルークから目線をはずしティアを見て

「構わないよ」

 と言った。


「明日から私の友人を一人、ノーフォーク邸に呼びたいの!客間はまだ空いているし、いいでしょう?」

 打って変わって元気になったティアが聞いてきた。


「あぁ…構わないよ。ヘンリーに言っておいてくれ」

「有難う!楽しみだわ!ヘンリーに言ってくるわ」


 ティアはルークを見ることもせず、そのまま扉を閉めて行ってしまった。


「……だ、そうだ」

 グレアムがルークに告げた。


 ◆◆◆◆◆


「ライラ!ちょっとちょっと…」


 ライラがフェシリアの部屋から出て歩いていると誰かに呼ばれた。前を見ると、うっすーく開いた扉の隙間からティアが呼んでいる。


「ティア様、どうしました?」


 ライラが聞くとティアが右人差し指を唇にあて

「シーッ!とにかく入って!早く早く」


 と手招きした。ライラは不思議に思いながらも部屋に入った。


「フェシリアにはナイショなの……あのね」

「はい。」

「あした、……ゴニョゴニョ」

「ほう!」

「で、ゴニョゴニョ……」

「なるほど」

「つまり、ゴニョゴニョ……って訳。」

「ほー?さすがティア様」

「名付けて、グレアム兄様に○○させちゃおう作戦よ!!やるわよ!ライラ!」

「はい!微力ながらライラも協力いたします!」


 秘密の作戦会議が開かれていた。

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