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「なんですか? このガキは?」
全身ぼろぼろのリアを俺は治癒魔法をかけて癒すが不慣れなため、効果は徐々にで……
時間がかかっているのだが……
俺が背中に背負い、ぐったりしているリアは、ランスウッドに唸った。
「お前が、殴る蹴るの暴行を働いたんだろう!
おっさん! 治ったら、もう一度殺すぞ!」
リアが……
俺の背中でランスウッドを一睨み中だ。
「なんだと!」
「辞めろ、ランスウッド。こいつが……
ああ、この方に俺達は殺されて、再生していただいた。いわば命の恩人?……だ」
「自作自演じゃないですか?」
「控えろよ雑兵! 我は王妃にしてチクィートの妻である。今回は無知ゆえの失態として、許すが、以降、下品な言葉遣い、小汚ない身だしなみ、僕への誹謗中傷は厳禁だ!」
俺の背中に顔を置いてぐったりするリアを見回して、一つ溜息をついたランスウッドは、
「はあ……
若……
いくら成人女性に相手にされなかったからって……
これはいけませんぜ。
若……
若を想うからこその忠言と心得下さい!
曲がった性癖は……
正すべきです。
子供はダメ!!
山ほどいい女はいますから、だから、早まらないでください。
良いですね?
すぐさま、この子を開放してください。
近くの村からいくらで買ったんですか?
半分くらい返してくんねえかな……
金だって無限じゃ無いのに……
ブツブツ」
「チクィート……
こいつ……
え~ん……
謝るどころか、僕をバカにしてる……
あ~ん悔しいよう!」
リアが泣きだした。
「違うんだって……ランスウッド……」
「リア、君は今何歳?」
「1,003歳」
「1000……
……
はあ、そうですか……
これじゃあ……
村から体よく追い出されたんですな。それを真面目に金出して買ったんですね……
若……
これから、高いもの買うときはこのランスウッドにご相談ください。って、言うより財布よこせ! いや、預けてください。無駄なもんばっかり買って……
返せんのか? 心配になってきたな……
ブツブツ」
ランスウッドが一睨み中。
リアは俺の背中で天を仰いでギャン泣き中だ……




