表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ウイニングブラッド~近未来競馬物語~  作者: うーた。
第2章
78/130

約束


7月の阪神新馬戦でしっかり能力を見せつけて勝利した有力翠期待のお手馬サイレンスストーリー!

春馬の期待馬は翌月8月の1週、新潟5Rに出走することが決まった。


そんなレースの直前の春馬ではあるが祐翠と一緒7月の第4週イギリス開催のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを現地で観戦するべく夏の休暇を利用して訪問していた。


2046年の競馬界では働き方改革で、年間を通して開催される日本競馬ではトップジョッキーを中心に夏休みを取ることが増えていた。


「今の世界最強馬の姿は現地でしっかり見ておかないとな!なあ春馬?」

「ああ!そうだな、一体どんなもんか楽しみだ!」


2人はそういうとキングジョージに出走する馬の名前の載っている画面に目を向ける。

そこにはダントツ1番人気でこのレースに出走予定の4歳牡馬の名前が載っていた!


その競走馬の名前は【シーバイード】

父はアブソルート産駒の牡馬の最高傑作と言われたシーズンスターズで母のアグイードの2頭目の子供だ。


全く同じ両親で1つ上の兄のフクムードはコロネーションカップという12ハロンのG1を6月に勝利した。


その偉大な血統から期待されていた本馬だがデビューは3歳の6月と遅れた。

しかしここを圧勝するとマイルを中心にG1を5連勝、同じくマイルを中心に活躍したフランシスの再来と呼ばれていたが、ここにきて一家の距離延長プランが発表された。


「シーバイードの距離適性はどう思う?」

春馬が祐翠に聞いた返事を待っていると横から声が聞こえてきた。


「私はスタミナは問題ないと思いますよ!」

「えっ白浜ちゃん!!」


そこには白浜と小和田騎手の姿があった。


「小和田まで、いったいどうして!」

「この女が私も現地でシーバイードのレースが観たいから連れてけってうるさくてな。」

「小和田さんヒドイ!私そんな言い方してないですよ。」

「珍念は調教助手の仕事が忙しいみたいで断られたわ。」

「そっか。」


祐翠、春馬、小和田の同期の仏珍念は騎手としての才能がなく、騎手生活わずか5年。

昨年の12月いっぱいでジョッキーを引退して所属していた厩舎に調教助手として働いていた。

騎手としての通算成績はわずか3勝だった…


「…ところで白浜ちゃん、シーバイードのスタミナが問題ないと思える理由はあるの?」

「いや、何となくですけど似てるんですよねあの馬、祐翠先輩の馬に。」

「俺の馬?どの馬?」

「…サイレンススタートです。」

「サイレンススタートか…。」


日本のトップジョッキーの4人は一般席ではなく、特別な部屋を用意されていた。

煌びやかな置物が多数置かれたVIPルーム、招待してくれたのはシーバイード騎乗予定のR.ムーアJr.だ。


「わあ!凄い部屋ー。」

あまりの豪華な部屋に感動している白浜。

すると、テーブルにジュニアが書いたという手紙が置かれていた。



【やあ日本のトップジョッキーの諸君、わざわざ来てくれてありがとう!今日は存分に楽しんでくれ。

ところで春馬・祐翠、5年前の約束は覚えているかい?

僕は期待して待っているよ!】



「春馬…これは2041年の凱旋門賞の時に君が言われたことかな?」

「間違いなくそのことだろうな。」



2041年の凱旋門賞のレース後にジュニアが2人に向けたメッセージ。

その手紙は凱旋門賞で再び…という約束の確認だった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ