ブラッドスポーツ
日本のトップホース2頭がかりでも勝つことができなかった2041年の凱旋門賞。
このレースで遂にアブソルートは同レース7連覇を達成した。
再びここでーーー。
ジュニアから春馬と祐翠に向けた言葉でより凱旋門賞への気持ちを上げた2人だったが、ここから日本競馬界は冬の時代を迎える。
同レースを残り80mまで先頭で走っていたサイレンススタートはレース後に大事には至らなかったが、現役復帰は難しい判断から引退して種牡馬生活に切り替わることが発表された。
祐翠のお手馬の桜花賞、オークス、アメリカオークスの勝ち馬シーザリオンは怪我で引退、シルバーグレイトも日本の総大将だったゼンノロイマクレガーと共に有馬記念を最後に種牡馬入りが決まった。
絶対王者不在の日本競馬は翌年からアブソルート産駒にクラシックレースや古馬の大レースをことごとく勝たれてしまう。
2041年現在、日本以外のアルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、チリ、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、ニュージーランド、ペルー、南アフリカ共和国、アラブ首長国連邦、香港(中華人民共和国)、アメリカ合衆国の世界のパート1国もアブソルート産駒の勢いを止められずにいる。
日本の競走馬は自国を守ることで精一杯で、徐々に海外挑戦する馬が少なくなってしまう。
血が繋ぐ競馬の世界で猛威を震い続けるアブソルートの血!
その血の脅威に対抗できる可能性もまた別の血なのである。
今、日本競馬界は自国を救う血の誕生が待たれていた!
そして5年後ーーー
第1章完




