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ウイニングブラッド~近未来競馬物語~  作者: うーた。
第1章
67/130

違和感


光速の脚でアブソルートに並んだフラッシュフォワード。

その脚に陰りは見えなくそのまま交わしていく勢いだ。


2頭の日本馬の対決になりそうなこの状況、光速の脚で伸びているフラッシュフォワードだが、サイレンススタートは何とその差を徐々に広げていた。


ーー「祐翠の馬に近づけない…」


「タキオンは光速を超える…」


フラッシュフォワードとアブソルートとの差を3馬身まで広げた。


「こんな馬がいるとはな…しかも2頭も同時に…。」


ジュニアが自分の誇る最強馬を正に今破らんとしている2頭の日本馬を驚きと同時に賞賛した。


「しかしこのまま終わるアブソルートじゃないぞ。」


日本の高速馬場では幾度も1ハロン9秒という異次元の脚を繰り出したフラッシュフォワードの末脚。

しかしアブソルートはそれを凌ぎ抜かせない。


「抜けない…」


並走するアブソルートとフラッシュフォワード。

そしてその2頭との差を広げていくサイレンススタート。


「何だ?!フラッシュフォワードの末脚は伸びてないのか?」

状況が飲み込めてない小和田騎手。


珍念「春馬くんの馬は伸びてるけど…」


白浜「祐翠先輩の馬がとんでもないスピードで走ってますね……。」


異次元の末脚から光速の脚と呼ばれたフラッシュフォワード。その馬にとって絶好の展開になったレース展開で先行して並ばれた後に並走しているアブソルート。


その不自然な状況を霞ませるほどの光景。

大逃げしてスタミナ切れした後に光速の脚以上のスピードで再加速したサイレンススタート。


レースは残り100mーー。

2番手の2頭との着差は遂に5馬身まで広がった。


「こんな馬が存在するなんてな。」


「祐翠…」


サイレンススタートの勝利は目前だ。

本馬の調教師の祐一、テレビ放送で応援中の騎手や日本中の競馬ファンが悲願の凱旋門賞勝利を確信した。



しかしその時だ…




ピキッ!!!!!!!




祐翠はサイレンススタートの異変を瞬時に感じた!


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