残り300
凱旋門賞、ゴールまで約300mーー
先頭を走るのはサイレンススタート!
超ハイペースで逃げた本馬の脚色は若干鈍りを見せていた。
しかし日本ダービーでも大逃げで一旦完全に失速して再加速したようにここからしぶといのがこの馬の持ち味だ!
そして先頭から3馬身ほど離された位置から先頭を捉えようとしているのが、不死鳥アブソルート!
こちらも2番手とはいえかなりのペースでここまで走っており、最後の伸び脚がどうなのか?
そして2頭のハイペースから離れた3番手で様子を見ていたフランシス!現状、ペースと展開が1番向いたのはこの馬かもしれない。
アブソルートとの差は5馬身。
ここで鞍上のウィークリーがムチを打ち、前方の2頭を捉えるべく仕掛けた!
4番手には直線入口、後方グループから唯一上がってきたフラッシュフォワード。
馬なりでフランシスの2馬身後ろまで上がってきていた。
5番手には鷹極騎乗のインゼルジャパン。
後方グループから上がってきた本馬だが、フラッシュフォワードほどの手応えはなさそうだ。
6番手にはインゼルジャパンに抜かれたダンシングカレィジ。道中チグハグな競馬でリズムを崩して失速ーー。
さらに後方の2頭、モチベーションとレインドリームにも差されそうな手応えだ。
勝負の行方は先頭から4頭に絞られてきた模様。
ここでフランシスがムチを一発放ち、前を捉えに上がる。
マイルの絶対王者は戦前の距離不安をものともせず、末脚を爆発させた!
「怪物フランシスに距離は関係ない!」
末脚を爆発させたフランシスのスピードは一気に上がっていった。それは仕掛けた瞬間に鞍上のウィークリーが勝利を確信したほどだ。
しかしウィークリーの手応えとは裏腹に彼の見えている景色に変化はなかった。
前との着差が全く縮まらない。
「な…何だと!」
さらに彼の驚きは続いた。
自分の2馬身後ろにいたフラッシュフォワードが横に並びかけてきたのだ!
あまりの驚きに声の出ないウィークリー。
フラッシュフォワードの春馬は本馬を激しく追ってはいるがまだ1発もムチを振るってはいなかった。
鞍上の風切春馬、そして観戦中の一八調教師が本馬の手応えに震えていた。
春馬・一八「いける!」




