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ウイニングブラッド~近未来競馬物語~  作者: うーた。
第1章
63/130

ステージ爆発3秒前


最後の直線前にペースを上げているサイレンススタートとアブソルートだけに気を取られていると気がつかないが、3番手以降にも動きがある。


凱旋門賞ではフォルスストレートでアブソルートがペースを上げるのは誰もが知る周知のことだった。

そのためここでアブソルートにセーフティーリードを取られてしまうと勝ち目はない。


3番手のフランシスは先頭のサイレンススタートは必ずバテると決めつけて標的をアブソルートに定めた。

アブソルートをマークしてこちらもペースを上げていた。


4番手のダンシングカレィジも並走していたインゼルジャパンが道中下げたことで単独4番手におり、同様にこちらもペースを上げる。


しかし5番手以降の4頭はペースを上げなかった。


それにいち早く気がついたのはダンシングカレィジの美馬騎手だった。

「…後ろがついてこない?」


ペースを上げたダンシングカレィジと5番手以降の差が広がっていた。

最後方の4頭は完全に直線の差し勝負に賭けている様子だ。


このペースはアブソルートすら持たないハイペースであると考えて上がらないことを考えたのか?


悲願の凱旋門賞制覇に一発に賭ける鷹極とインゼルジャパン。

経験不足を不安視する声が多かった風切とフラッシュフォワード。


この状況を2人はどう感じているのであろうか?


ーー「風切くん、君は上がっていかないのかい?」


「極みさんはどうなんですか?」


ーー「僕は後方で様子見をさせてもらうよ。」


「俺と同じ位置にいたら差し比べになったら部が悪いから、早めに動いて潰れないかと思ってますね?」


ーー「…ははは、どうだろうな。」


「……俺も腹を括らないとダメですね。」


最後方の4頭はどの馬も世界トップレベルの差し馬だが、その中でも差し比べだけだったら4頭の中でも1番の末脚を持っているフラッシュフォワードを鷹騎手は警戒していた。


そのため1番動くのが遅いのも恐らくフラッシュフォワードであろうと…


超ハイペースで大逃げするサイレンススタートと祐翠。

それを2番手で追走するアブソルートとジュニア。

アブソルートにターゲットを定めたフランシスとT.ウィークリー。


鷹極を意識してペースを崩してしまった4番手のダンシングカレィジと美馬。

5番手以降の後方で脚を貯める4頭。

一発に賭けるインゼルジャパンと鷹極。


モチベーションとファルコン騎手。

レインドリームとシュイタケ騎手。

フラッシュフォワードと風切も末脚に掛けていた。


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