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ウイニングブラッド~近未来競馬物語~  作者: うーた。
第1章
61/130

再加速


ロケットスタートで単騎の大逃げを狙ったサイレンススタートをアブソルートが捕まえる。

レース序盤から動くという王者らしくない展開だ!


ーー「そんなに早く捕まえにくるとは思わなかったよ?」


「それだけ警戒しているのさ、誇りに思っていいぞ。」


ーー「それは嬉しいねサイレンス!でも捕まるつもりもないよ!」


アブソルートに捕まる直前に祐翠は再びサイレンススタートを押して加速させる。


「まだ上げるのか?!」


サイレンススタート再加速、アブソルートとも再び差が広がる。3番手以降はさらに着差をつけていく!

先頭のサイレンススタートとアブソルートの差が4馬身、3番手のフランシスとは10馬身以上の大きな差がついている。


先頭2頭がペースを上げたので、全体的にハイペースになると思われたが、3番手以降はそのペースについていかない。

逆に4番手で並走していたインゼルジャパンとダンシングカレィジだが、鷹騎手は逆にインゼルジャパンのペースを抑えた。


4番手にダンシングカレィジ、インゼルジャパンは最後方の3頭に吸収された。


「ダンシングカレィジとの対決が不利と感じて引いたのか?情けないひとだぜ。」


後方からそれを見ていた3騎手、A.シュイタケ、K.ファルコンと風切。


ーー「美馬くんはやたら鷹のことを気にしているな!」


ー「そうだな、レースに集中していないようにも見える、風切くんはどう思う?」


「プライベートで何かあったのかもしれませんが、レースに私情を持ち込むべきではないですね…。」


ーー「…確かにな、俺たち後方組は前がハイペースで潰れた時の差しのタイミングを間違えないように集中しないとな。」


ドイツの名牝レインドリームの末脚に掛ける騎乗に徹したA.シュイタケ。モチベーションの末脚も安定している。

果たしてフラッシュフォワードの末脚は爆破するのか。


「前走のニエル賞では日本の時ほどの脚は出せなかったが、今日のフラッシュはどうだ?」

風切はフラッシュフォワードの脚の溜まり具合を感じながら走らせていた。


「脚は溜まっている、大丈夫だ!」


サイレンススタートがフォルスストレート(偽りの直線)に入ってきた!

単騎の大逃げが未だに続けていたーー。



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