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ウイニングブラッド~近未来競馬物語~  作者: うーた。
第1章
60/130

らしくない


近年稀に見る超豪華メンバーが集結した2041年の凱旋門賞!

3歳と4歳のトップ馬たちにアブソルートが立ちはだかる。



ガッシャン!!!!!



凱旋門賞がスタートした!

好スタートを切って先頭に躍り出たのは予想通りサイレンススタートだ。最内枠をここでも活かして大逃げの体制に入る。


海外の馬のスタートやフラッシュフォワードのスタートの下手さでは、サイレンススタートに張り合える訳もなくスタート直後、すぐに身体2つ分ほど抜け出してしまった。


その後の7頭は、ややフラッシュフォワードが遅れるもその他の6頭はほぼ同時のスタートになった為、一旦横並びの隊列になった。


そんな中、大外枠のアブソルートをジュニアが押しながら上がっていき、サイレンススタートを追っていく。


「大外だったから無理せず中団からレースすると思ったんだが…」サイレンススタートを追いかけるジュニアの行動が意外だっのか、アブソルートの背中を凝視する各ジョッキー。


隊列は先頭にサイレンススタートで、2番手がアブソルートとなった。その後に先行力のあるフランシスが続く。


「よし!ここならアブソルートを見ながらレースを進められる、絶好のポジションに入れた。」

ウィークリーは良いポジションが取れた為、表情に笑顔が見える。


その後ろに鷹のインゼルジャパンを内に閉じ込めるように美馬のダンシングカレィジが並走している。


「こんな早くからイライラしてたら最後まで持たないぞ?」

鷹騎手のこの反応に美馬。

「余計なお世話だよ。」


その後にモチベーションとレインドリーム、フラッシュフォワードが最後方に位置した。


サイレンススタート以外の馬は中団から後方でレースをすることが多い馬が集まった為、追走したアブソルートとそれをマークするフランシス以外の後方の馬とは徐々に離れてきた。


ロンシャンでもハイペースで逃げるサイレンススタートに2馬身ほど離れてアブソルートが追走。

そのさらに2馬身後にフランシス、そこから4番手以降が5馬身以上離れる展開となった。


「フランシスについていくのかと思ったが、この人(鷹極)がペースを下げたからそれ以降の馬が一緒に離されるかたちになってしまった。」

美馬が横のインゼルジャパンと後ろの3頭を見ながら考えている。


「このペースで大丈夫か?この後ろの5頭で差し勝負になれば負けるつもりはないが、前が残る展開になりかねない。」


前方の3頭が依然伸び伸びと走っていたが、隊列が決まって間もなくジュニアが仕掛ける。


「このまま伸び伸びと逃げさせはしない。」


アブソルートをさらに加速させてサイレンススタートに突っかかりに上がっていった!


「あの馬は伸び伸び走らせない方がいい。」


「ジュニアらしくない、アブソルートに乗るなら特に、普段ならもっとどっしりと構えているのに…まさか?!」


前半から馬を動かす王者の競馬らしくない展開にウィークリーは冷静に状況を整理した!


「ここは俺は今のペースを守った方がいいだろう…恐らくジュニアは焦っている!!!」


アブソルートがサイレンススタートを捕まえた。




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