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ウイニングブラッド~近未来競馬物語~  作者: うーた。
第1章
59/130

騎手の実績


全世界から集結してきた選りすぐりの8頭!

この8頭には力の差が大なり小なりあるものの、実績や経験で大きく劣る馬はいないだろう。


しかし騎乗予定の騎手の中では圧倒的に実績不足なものがいる。フラッシュフォワード騎乗予定の風切春馬だ!


2年目という意味では福山祐翠も一緒だが、彼は1年目から数多くの重賞に騎乗しており、既に6つのG1を勝利している。

何より昨年凱旋門賞に騎乗した経験もある。


アブソルート騎乗のR.ムーアJr.は26歳にして既にG1の勝利は80を超えており、世界一のジョッキーと言われている。


フランシス騎乗のT.ウィークリーは遅咲きのベテラン騎手で、こちらももちろん経験豊富。

レインドリームのA.シュイタケやモチベーションのK.ファルコンも世界上位の騎手で、鷹極の実績は言わずもがなだろう。


唯一、風切と近いのはダンシングカレィジ騎乗の美馬だが、彼とてG1の勝利数は10以上と海外では若手No. 1と言われている騎手なのだ。


そんな中で春馬は1年目を怪我で殆ど騎乗できず、G1経験は本馬で出走した皐月賞と日本ダービーのみだ。

海外経験も前走のニエル賞のみ、緊張して当然の舞台だ。


かん?」


フランシス騎乗のウィークリーが春馬の様子を気にして話しかけてきた。


「風切!君は大舞台の経験はあまりないと思っていたが、あんまり緊張していなそうだな?」


ウィークリーに声をかけられた春馬。


ーー「え?ああ、僕は挑戦者の立場なのであんまり…」

「君は大物だな。」


ーー「ありがとうございます。」

「ジュニアが注目するわけだ!」


ーー「ムーアさんが?」

「ああ、君たちの国で参加したレースがだいぶ応えたみたいだな。見てみなよ、レース前あんなに集中しているジュニアは久しぶりにみる。」


アブソルートに乗り込んだ後は、微動だにせず精神統一している様子だ!


ーー「何かオーラみたいなのが見えますね…」

「オーラ?それはさすがに気のせいだろう。笑」

「まあ、俺も君たち2人のことは警戒しておくとしよう。」


ウィークリーは春馬と祐翠の2人を見ながらそう呟いた。



ーーーーーーー


全馬がゲート前に集まっていく。

美馬は相変わらず鷹騎手を睨みつけている。


ベテラン騎手の鷹極、T.ウィークリー、A.シュイタケ、K.ファルコンは流石の集中力だが、若手の3人も負けてはいない。

ここまで来ると馬も騎手も浮き足立っているものはいない。

全馬、力を出し切れる状態にありそうだ。


いよいよ2041年の凱旋門賞のスタートの時間になろうとしていたーーー。



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