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ウイニングブラッド~近未来競馬物語~  作者: うーた。
第1章
50/130

どの馬が逃げる?


夏の札幌競馬場で行われるG2レース。

馬場も洋芝な為、今年のサイレンススタートのように凱旋門賞を意識して出走する馬もいるG2レースで、春に主役だった馬の出走も多いことからG1への昇格も近いと言われている。


その中でも今年は特に豪華メンバー。

凱旋門賞を目指す英ダービー馬のサイレンススタートの他に

ドバイデューティーフリー勝ち馬のセブンシーズ。

前走ヴィクトリアマイル勝ちからの参戦、昨年の札幌記念勝ち馬のユキンコ。

現在5連勝中のジャックパペットだ。


上位4頭全てが逃げて勝ってきた馬達の為、誰が逃げるのかが注目されていた。


サイレンススズカの再来と言われているサイレンススタートだが、今年に入ってからの脚質変更から連勝街道に入ったジャックパペットも1部ではこちらこそが再来というこえさえある。


そしてセブンシーズも逃げてこその馬の為、3頭で逃げ争いをして若干ユキンコが控える競馬になるという予想をされていた。



ーーーーーーーーーーーーーーー


レース発送直前、ジャックパペット騎乗の藤本裕介がセブンシーズ騎乗の悪田豊に話しかける。


ーー「悪田さんは先頭に行く予定ですか?」


「駆け引きしてもしょうがない、俺の馬は逃げてこそだからな。…そういうお前はどうなんだ?」


ーー「いやあ、悪田さんも分かってるでしょ?」


「…まあな。」


世間ではサイレンススズカの再来のもう1頭などと呼ばれているジャックパペットだが、今までのレースは他に強い逃げ馬がいないレースで平均ペースで逃げてきていたのだ。

レース中盤からペースを上げて押し切る競馬をしてきたジャックパペットのレースの進め方はおおよそサイレンススズカとは似ていない見当違いの認識をされており、

ここでの先頭争いに参加しないことは実際の騎手達なら周知の事実だった。


そしてレースがスタート!!

騎手達の予想通り、好スタートを切ったセブンシーズが押して先頭争いに行く中、そちらにはついていかず3〜4番手の位置から競馬することになった。

その後の5番手にユキンコがいた。


自分の斜め横にいるユキンコ騎乗の白浜騎手を発見した藤本騎手。

「流石だな、昨年このレースを勝ってる馬だから昨年のように前目に行くかとも思ったが、その馬に2000mは長いからな。」


昨年先行押し切りで勝ったユキンコだが、彼女の父のシロフネ産駒は2000mの重賞の勝ちがこの馬の1つの勝ちのみで完全にマイラー種牡馬、昨年と違い斤量のアドバンテージが無くなったので、ここで逃げたらまず持たないだろう。

白浜騎手はベストなポジションからレースすることが出来た。


そんなベストな位置でレース運びができた白浜騎手だが、自分の横に意外な馬を発見して驚いていた。


「何でアナタがここにいるんですか?」


何と戦前の逃げ予想の大本命、サイレンススタートは逃げずにユキンコの横の5番手にいたのだ!


「夏場に大きく体重が増えたニュースを見たが、まさか太め残りで逃げられなかったのか?」

ジャックパペット騎乗の藤本も驚く。


自分の馬の周りがザワザワしている雰囲気に気づいた祐翠。


「藤本先輩も白浜ちゃんも落ち着いて。この位置は予定通りのポジションだから!」


戦前の予想と違い、セブンシーズが単独先頭。

他の有力馬は3〜5番手からレースを進めることになった。


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