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ウイニングブラッド~近未来競馬物語~  作者: うーた。
第1章
48/130

挑戦状


【エプソム競馬場】

コースは左回りの馬蹄型。全長2400m、最終コーナーからゴールまでは600m。ダービーをはじめオークス、4歳以上のコロネーションCとG1はいずれも2400mで施行され、この競馬場を象徴する競走条件と言えよう。スタートからゴールまで約40mもの勾配があり、ダービーやオークスで3歳馬が走破するには非常に厳しいコースとなっている。


2400mでは向正面のスタート地点から緩やかに右カーブして1000m余り坂を上り、コースの最高地点を迎える。最初のコーナーから1400mの引き込み線、さらに1200mの引き込み線と相次いで合流する付近は平坦。その後、勝負所の最終コーナー(タッテナムコーナー)の坂を下りながら直線に入ると、最後に残り200mから急な上り坂が待ち構える。




エプソムダービーは200回を超える大変歴史のあるレースだが、日本馬からの挑戦の歴史はほとんどない。

2018年にディープインパクト産駒の馬のサクソンウォーリアが2000ギニーを快勝して1番人気として出走した歴史はあるものの、同馬は厳密に言えば日本の馬ではない。


出走するだけで歴史的なことなのだが、それは当たり前で日本の馬は日本のダービーを最大の目標にしている。

そしてその2週間後に行われる海外のレースに出走することはスケジュール的に非現実な話だ。


そのようなローテーションの中、日本の整備された馬場と違い、自然の中をそのまま走るタフなコース。

流石のサイレンススタートも走ってみないと分からない。

馬がコースに耐えられなければ大差のシンガリ負けすら有り得るような挑戦である。



そんな数々の不安要素満載のレースだったのだが、サイレンススタートは結果として日本競馬界の歴史上初めてエプソムダービーを制することになる。


アブソルート産駒3頭のレース中再三受けたプレッシャーにも堪えることなく、いつもの大逃げでレースを作り3馬身差の完勝。

この馬が歴史的な名馬になることがほぼ約束された出来事だった。


日本のダービーに続きサイレンススタートに先着を許した(2着)ダンシングカレィジ騎乗のジュニアに向けてレース勝利後の祐翠は言い放った!

「次は産駒じゃなくアブソルートに乗ってる時の君に勝つよ!」


アブソルートへの直接的な挑戦状。

「若者を調子に乗らせてしまったか…」


自信の有力馬で敵地に続いての連敗となったジュニアは、このレースの勝ち馬と日本ダービーの勝ち馬の2頭はアブソルートの脅威になりうる馬だと感じていた。


「この勝ち馬と今年の日本のダービー馬は歴史を見ても数頭しか居ないような競走馬のようだな。」


続々と続く日本のホースマンの挑戦。

打倒アブソルートと悲願の凱旋門賞制覇。


今年こそは‥‥


ーーーーーーーーーーーーーーー


エプソムダービー 12頭立て

1着 サイレンススタート      1番人気2.5倍

2着 ダンシングカレィジ  3馬身 2番人気3.0倍

3着 モチベーション    1.1/2 3番人気4.0倍



英ダービー(エプソムダービー)を勝利したサイレンススタートのレースのレーティングは130の評価を得た。

この130という数字は今年の現時点での1位のレーティングだ。


「今年もここまでアブソルートは1走も走ってないですからね。レーティングなんて当てにならないですよ。」


レーティング1位の発表に競馬関係者のインタビューで祐翠は応えた。


これまでのようにおちゃらけた返答ではなく、ここは通過点だと言わんばかりに次を見据えている祐翠。

日本馬のエプソムダービー初制覇、日本ダービーとエプソムダービーでの2連続のアブソルート産駒の撃破に調子に乗っている日本競馬会だが、ここから厳しい挑戦が続く、




ーーーーーーー


今年の3歳牝馬の代表格【シーザリオン】

桜花賞とオークスを無敗で制してそこまで5戦5勝。そのシーザリオンは7月のアメリカンオークスに挑戦するも、アブソルート産駒の3歳牝馬に2着完敗し初黒星を喫した。

その後放牧中に体調を崩し、現在経過観察中。


昨年のダービー馬【シルバーグレイト】

大阪杯を勝利後、宝塚記念に出走するも徹底マークに合い3着惜敗。

その後、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス

に出走するも見せ場なく8着惨敗。

エプソムダービー以来のレースでダンシングカレィジが勝利した。


昨年の年度代表馬【ゼンノロイマクレガー】は大阪杯でシルバーグレイトの2着に敗れるもその後のG1を2連勝。

(天皇賞春と宝塚記念)

満を辞してインターナショナルステークスに出走。

ここで今年初のレースに出走したアブソルート産駒に挑戦。

2着に入着するも、勝ち馬のフランシスとは8馬身以上の差をつけられてしまった。

フランシスは1600mのG1を8連勝中でこのレースが距離延長で注目されていた。


日本を代表する3頭の連続の敗戦に日本のホースマンや競馬ファンの期待は2頭の馬により込められてきていた!


【サイレンススタート】と【フラッシュフォワード】という個性的な2頭の競走馬たちだ!

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