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ウイニングブラッド~近未来競馬物語~  作者: うーた。
第1章
47/130

エプソムダービー


2041年のダービーは2年目騎手の風切春馬騎手の勝利で幕を閉じたーー。

これは昨年新人騎手でのダービー制覇ほどの衝撃程ではないものの若手騎手の時代の到来をより顕著に表す結果となった。


近年の競馬界は世界最強馬アブソルート一強時代が長く続き、そのアブソルート産駒達の目覚ましい活躍と、種付けをしながらも未だに現役を続け頂点に居続けているアブソルートの頂には風穴を開けられずにいた。


それはダービー翌週のG1安田記念でも証明された。


現在、絶対王者のいない日本のマイル戦線だが、昨年の皐月賞馬のヴァンガードと3歳からマイルにシフトしたテクノブレイクというアブソルート産駒のワンツー決着をされてしまった。(勝ち馬はヴァンガード)


海外のアブソルート産駒も昨年の3歳馬のシーズンスターズやザルカバードなどと同様に今年も10頭全ての馬が勝ち上がりG1レースの有力馬として注目されている。


そんな競馬界の現状から、国内を守る選択ではなく大阪杯の勝利から休養にはいっていたシルバーグレイトの次走を海外のレースに出走する検討中の発表と、先日のダービーの激走の後にも関わらず、サイレンススタートの次走を日本ダービーの2週間後のエプソムダービーに出走する発表をした。


ダービーであれだけの激走をした直後に輸送して2週間後の海外のレースに出走するなんてゲームでしかありえない。

馬が壊れてしまうという声が多く聞かれたが、同馬はここまでで既に7戦を走りきり、レース後の回復が異常に早いことを知っている調教師の祐一だからこその決断だった。



「親父、よくオーナーさんも許してくれたね。」

海外挑戦の発表直後に2人が話を交わす。


ーー「長井さんは世界挑戦に前向きな人だからな。」


「そうか、まあ日本ダービーは負けちゃったけど、あのレースでサイレンスはさらに強くなったから次のレースは期待してていいよ。」


サイレンススタートと福山親子が挑戦するエプソムダービーはイギリスのエプソム競馬場で開催される今年で262回目を数える日本ダービーのモチーフとされる歴史的な大レースで、ここまで日本の競走馬でこのレースを制した馬は1頭もいない。


いくらサイレンススタートといえど、簡単に勝てるような甘いレースではないのだ。

そして、サイレンススタートの出走表明を受けて、日本ダービーで戦ったダンシングカレィジも同レースの出走を名言。


その他にもアブソルート産駒でここまで3戦3勝で前走のダンテステークスを5馬身差で快勝したモチベーションや、パークインザウォークなどが出走を表明している。


またもサイレンススタート対アブソルート産駒の対決となった。




ーーーーーーーーーーーーーーー


エプソムダービーでモチベーションに騎乗予定のK.ファルコンがダンシングカレィジの調教を見つけ声をかけにきた。

「ようジュニア!ジャパンのレースは残念だったな。あのレースでダンシングカレィジの評価は下がったな。エプソムダービーの1番人気はモチベーションになるんじゃないか?」


ファルコンに嫌味を言われて反論するジュニア。

「一般の評価は下がったが、ダンシングカレィジはあのレースで1回り強くなったよ。」


ジュニアの反論にムッとした表示をしたファルコン。

そこにジュニアの父のライアンムーアが2人を静止した。

「ファルコンくん許してやってくれ!息子も日本で負けて帰ってきて気が立ってるんだ。」


「まあムーアさんがそう言うならいいけど…」


ファルコンは過去世界一の騎手だったライアンムーアを3回している為、なおさらジュニアにライバル心を持っていた。


「ファルコン!」

ファルコンを呼び止めるジュニア。


「エプソムダービーは俺の馬だけ注意してると危ないぞ?」


ジュニアの言葉に唖然とした表情のファルコン。

「コイツまさか、エプソム競馬場でも日本の馬を警戒しているのか?」



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