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ウイニングブラッド~近未来競馬物語~  作者: うーた。
第1章
42/130

再来?


先頭のサイレンススタートの600mの通過タイムは33.8秒。

かなりのハイペースでここを通過していく。

そして…2番手のワンダーコング騎乗の幸騎手が驚いた。

「全然ペースを落とさないな。」


皐月賞と違い逃げ馬が少なくなったこのダービーではサイレンススタートの逃げ争いが楽になることは全然からも分かっているものは多かった。


その分サイレンススタートは自由にペースを作ることができる。

逃げ馬の勝率が低いダービーなので普段のペースで逃げるのか、それともペースを落としてタメ逃げの展開にするのかと考えられていたが、そのどちらでもない展開へーーー。


サイレンススタートと祐翠はさらにペースを上げていく。


「前走は春馬の馬の差しに気を取られすぎて小和田の馬に出し抜かれる情けない競馬をしてしまったが、今回はサイレンスの競馬する。」

「物理的に追いつかないタイムで走り切ればサイレンスが先頭でゴールを通過できるんだ!」



祐翠を見守る祐一調教師。

「それでいいぞ祐翠。」


珍念「ここでペースを上げるの?」

白浜「‥‥‥」



ペースを上げたサイレンススタートの1000mの通過タイムは。


「56.9秒!!!!!」


予想外の超ハイペースに競馬場内が騒然としだした。

衝撃のタイムに騒然とする観客たちだが2番手以下の馬たちは平均ペースで追走していた。


小和田「新馬戦じゃないんだぞ。初めて2400mを走る馬でそのペースは流石に無謀だろ?」


サイレンススタートがサイレンススズカの再来とデビュー前から言われていたのは、スズカの大ファンだった長田が近親配合を繰り返して誕生させたまさに長田の執念配合の末の待望の馬だったからだ。


長田オーナーはサイレンススズカの叶わなかった夢の続きをこの馬に見ている。

しかし鞍上の祐翠はそんな長田の思い以上にサイレンススタートの能力を信じていた。


「世間じゃサイレンススズカの再来と勝手に言われているけど、この馬は今までの競馬の歴史上でも最強。再来じゃなくて、サイレンススズカ以上の競走馬なんだ!」


1000mを通過しても依然ペースを下げる様子のない祐翠。

1番人気馬の大逃げというかつてない展開になっている日本ダービー。


他の有力馬は皆、差し追い込み馬だ、

この展開をその鞍上の騎手はどう見るのか?


小和田「このペースで奴のペースに合わせたら共倒れしちまう、これは動けないぞ。」


風切「祐翠の奴はめちゃくちゃ飛ばしてるが、俺はフラッシュフォワードを信じて走るだけだ。」


ジュニア「そんなペースで2400を逃げ切れる競走馬はいないぞ祐翠。」


他の有力馬は動かずにレースは進んでいく。




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