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ウイニングブラッド~近未来競馬物語~  作者: うーた。
第1章
40/130

返し馬


本日の府中競馬場は19万を超える入場者が訪れた。

これは1990年にアイネスフウジンが勝った時のダービーの日の入場者数19万6517人を超えてダービー歴代1位の入場者数に迫る数字だった。


個性的な競走馬と若手騎手の台頭で近年にないほどに盛り上がっている日本競馬界。




昨年のダービー馬が挑んだ凱旋門賞のリベンジを今日の勝ち馬に託したいと、名勝負とともに想像を超えた強さの競走馬の出現を期待するものも多かった。


その期待の筆頭格、ここまで6戦5勝の2歳王者。

サイレンススタートの返し馬は観客の注目の的だ。


返し馬馬を見守る祐一調教師

「サイレンスは毎回しっかり仕上げても使い減りしないが、今回はよりメイチの仕上げで送り出せた。ここを負けたら言い訳できないぞ。」


サイレンススタートは全身バネのような張り詰めた馬体をして軽やかに返し馬を走っている。

かたや2番人気フラッシュフォワードの風切騎手は少し返し馬をした後は、ゆっくりギャロップ走りにとどめていた。


皐月賞と同様に同期の2人を観察している小和田。

「今日の2人の集中力は大したもんだな、今回は全くスキがなさそうだ。」


「要注意なのはあの2頭かな…」

ムーアJr.は初めて生で見るサイレンススタートとフラッシュフォワードの2頭の能力を瞬時に悟った。




レースが近づき、ゲート前に集まる各ジョッキーたち。

風切の近くにジュニアが近いてきた。


「えっ」


ジュニアが自分の乗り馬のダンシングカレィジをフラッシュフォワードの横につけて話しかける。


「君の馬は筋肉的に前半は前に行けそうにないけど、脚が溜まったら爆発しそうな筋肉をしているね。僕の馬も似た脚質だから、前半は君の馬について行こうかな?」


「(何でフラッシュフォワードの脚質を!瞬時に見切ったのか?)」


実はジュニアは父親同様にかなりの研究家で事前に今回のレースの全ての馬の情報を調べていたのだった。

瞬時に見切った訳ではないがこのレースの情報収集には抜かりなく、この発言で風切に脅威を与えられた。


このレース前の駆け引きも世界一のジョッキーならではの戦略だろう。


「でもこっちもアンタのことは調べてるんだ。ダンシングカレィジは元々追込みの馬だから似たような位置で競馬するのは予想通りだ。」


ダービーの展開予想はサイレンススタートが大逃げでレースを作り、皐月賞のエスエムオペラオーが差し。

フラッシュフォワードとダンシングカレィジが追い込みで逃げるサイレンススタートを差し切れるかというのが大半の展開予想だった。


果たして波乱はあるのか。

いよいよ出走の時間となるーーー。




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