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ウイニングブラッド~近未来競馬物語~  作者: うーた。
第2章
103/130

斜行癖


残り800mで仕掛けたフラッシュジャパンは一気に順位を上げていく。


「さすがに早仕掛けすぎやしないか?」

予想より大幅に早い仕掛けに驚いている小和田。

しかし驚いたのは小和田だけではなかった、1番人気の一か八かにも映る仕掛けに場内のファンには驚きとため息が入り混じった。


「最後まで持つのか春馬?」


「しかし直線でリバティスカーレットと同じ位置にいたら不利だから私はいい判断だと思います。」


賛否の入り混じる行動でダービーの1番人気がする競馬ではないが鞍上の春馬は迷いのない表情をしていた。


「俺はお前を信じているぞフラッシュジャパン!」


まくりながら上がるフラッシュジャパンは先頭のコスモアンドリアルが直線に入ったすぐ後。

追走する2番手の集団の後ろまで進出してきた。

しかしここで問題が起きた。


先頭で走るコスモアンドリアルが直線に向くと間もなくして外側に斜行しはじめたのだ。

それに伴って2番手以降で追走していた集団のコスモヨンビームやルナシーなどの馬が外に追い出されてしまう。

それはフラッシュジャパンも例外でなく大外を回っていたフラッシュジャパンは1番外側に膨れてしまう。


外々を回ってきた上にここにきてさらに外に追いやられるフラッシュジャパンはかなりの距離をほかの馬より走らされてしまった。


「くそっ…」

悔しがる春馬。


このアクシデントで好転したのが中団待機していた安勝騎乗のビックバンカメハメハだ。

直線内側にいた彼の前がぽっかり空いてくれた。


「チャンスだ!」

思わず若気る安勝ジョッキー。残り450mで鞭を打ち仕掛けると一気に前を捕えにかかる。


外によれながら逃げるコスモアンドリアルやそれに犠牲になってしっかり負えない先行勢は敵ではなく一気に先頭に立とうという勢いだ。


しかしこのアクシデントが好転したのはビックバンカメハメハだけではなかった。

フラッシュジャパンの早仕掛けにも最後尾でジッとして直線にかけていた牝馬のリバティスカーレットだ!


「もらった!」


直線を向くとこちらもちょうど前がぽっかり空き、仕掛けたビックバンカメハメハが見える状況。

コンマ何秒か後に仕掛けたリバティスカーレットはビックバンカメハメハ以上の末脚で追いかけていた。

上がり3ハロン現役最強の称号そのままにビックバンカメハメハとの着差を縮めている。


「これは河田先輩の馬で決まりか?」


減速するコスモアンドリアルに大外からまくるフラッシュジャパンと差してきたビックバンカメハメハとリバティスカーレットがほぼ同時にかわそうとしている。

勢いはリバティスカーレットか。


ゴールまで残り250m――

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 「チャンスだ!」 思わずにやける安勝ジョッキー。残り450mで鞭を打ち仕掛けると一気に前を捕えにかかる。 【若気る】(にやける) 男性が女性のようになよなよして色っぽい様子 鎌倉…
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