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ウイニングブラッド~近未来競馬物語~  作者: うーた。
第2章
101/130

後は任せた


18頭の競走馬が順番にゲートに収まっていく…

今回は出走しないレジェンドジョッキーの鷹極や裕翠、外国人ジョッキーなどのトップジョッキー、各競走馬の関係者たちが見守る。

2044年に生まれた競走馬、約1万頭の頂点が間もなく決まろうとしている。



ゲートが開き各馬が一斉にスタート―――


好スタートを切り先頭に立ったのはダートで圧勝して参戦してきたエックスジャパン。

それに皐月賞2着のコスモアンドリアルとNHKマイル2着のコスモヨンビームが続く。

すると小橋・CHACK・川村騎乗のグレイとシャムシェイドとルナシーのヴィジュアル軍団のベテラン組がコスモの2頭を囲むように追走。


「エックスの出山へのアシストか?」

五十嵐が自身へのマークに動揺している。


その後はほぼ枠なりに隊列が決まり、ソフィア・アシッドブラックチェリー・ラルク・ラクリマ・ガゼット・ナイトメア・ディルアングレイ・ピエロと続いた。


そしてビックバンカメハメハが16番手、17番手がリバティスカーレット、フラッシュジャパンはいつもの最後尾となった。


「春馬先輩はいつも通り最後尾ですね。」


「あいつはいつも後ろからだな。」


「でもいつもよりはスタートはよかった。」


先頭のエックスがどんなペースで逃げるか、そして先行できるコスモアンドリアル。

有力馬で後方の3頭はよりペースの読みと仕掛けるタイミングが試されていた。


「3頭の中で末脚はどの馬が1番いいのでしょうか?」

白浜が質問した。


「3頭が直線の入り口で同じ位置にいたらリバティスカーレットかな…NHKマイルのビックバンカメハメハの末脚も凄かったけど。」


「フラッシュジャパンは?」


「あの馬は皐月賞でも末脚の爆発力というよりまくって勝ったからな。一瞬の切れ味は2頭には及ばないかな。」


「お父さんのフラッシュフォワードとは違うんですね…」


「あんな脚を使える馬は今後も現れないんじゃないかな。」


レースは中盤。

1000mのエックスジャパンの通過タイムは67秒9。

超がつくような不良馬場ダート馬でタイムの基準が全く分からない。

各馬に乗るジョッキーの手ごたえはいかに…


ここでエックスジャパンの横にコスモアンドリアルが並びそのまま抜き去っていく。


「五十嵐さんが仕掛けた!!」


「いや…」


「出山さん…」


エックスジャパンに代わり先頭に立ったコスモアンドリアルにコスモヨンビームも続く。

コスモの2頭がペースを上げたわけではなく、エックスジャパンが失速したのだ。


「やはりこの馬に芝は過酷だったか。この馬場ならあるいはと思ったが…小橋、CHACK,川村、後は任せた。」


「出山さん。…任されました。」

グレイ、シャムシェイド、ルナシーがコスモの2頭を追った。



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