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第19話 これからに備えるために

 ギルドでランクアップの手続きを終えた僕は身体を休める為に宿屋の一室にいた。

「ミム、いるか?中に入るぞ。」

ネロが扉をノックして言うとそのまま中に入ってきた。

「まだ、どうぞとは言ってないんですけど。」

「それはすまなかったな。いろいろあって渡し忘れた物があってな…。」

「渡し忘れた物?」

ネロは懐から少し小さめの布袋を取り出した。

「それは?」

「依頼達成の報酬金だ。ゴルガワが渡すのを忘れてな、私が届けに来たわけだ。」

「ありがとうございます。」

僕は報酬金を受け取った。

「あともう一つミムに言っときたい事があってな、

「断罪者」には気をつけろ。」

「まぁ私も、断罪者ではあるんだけどな。」

「えっと…その断罪者ってのは?」

「まぁ、端的にいうと殺し屋の様なものだ。先の一件でお前はやらかしすぎたからな,命を狙ってくる奴もいるだろう。」

「ネロも断罪者なんですよね。僕を殺さないんですか?」

「最初にはお前を狙ってたぞ。だがミムお前の能力は危険すぎて敵にまわしたくない。」

「じゃあ、今殺せばいいじゃないですか?能力を発動しなければ僕は弱いですよ?」

「お前…よくそんな事を平気で言えるな…。まぁ、お前を今殺そうとしてミムに能力を使われたらこの街が焼け野原になりそうだからな。そんな事はしないと約束しよう。」

「わかりました。」

「所でミム、武器や防具はあるのか?」

「ないですよ。買うお金も無かったですし、なにより灰にしてしまうので、考えて無かったです。」

「なんで能力を使う前提なんだ?お前の能力はダンジョンであまり使っていいものじゃない。能力を使わずに戦うために武器や防具が必要なんだ。」

「なるほど、でも僕が使えそうな物がありますかね?」

「それは行ってみたらわかる、早速だが買いにいくぞ。金は私がだす。」

 こうして、僕達は武器や防具を買いに店に向かった。



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