第15話 初めてのダンジョン、そして大惨事
ギルドに支給された地図を見ながら歩いていると目的地が見えてきた。
目的地のダンジョン「ゴブリンの秘密基地」は、巨大な木に螺旋を描くように階段が巻き付いており、
階段は上がるのに二日三日は過ぎそうなほど長く、
階段の要所要所に木造の小屋が建っていて、頂上には大きな扉が木につけられていた。
ダンジョンの前にはゲートがあり、その横にはカウンターがあった。前の世界でいう駅の改札のようだ。
「ここから先は許可が必要です。依頼書等は、お持ちですか?」
と受付の人に言われたので、依頼書を受付に見せてゲートを開けてもらった。
「お気をつけて、ここは冒険者の基本が試される序盤の難所と言われています。くれぐれも死なないでくださいね。」
これまで何人もの冒険者が散っていったのだろうか受付の人の声が、少し重く感じられた。
ちょっとまってくれ、僕は冒険者の基本や戦い方などは教えてもらっていない。完全に初心者なのだが大丈夫だろうか?ゴルガワさんは僕が思っているより、僕の能力を高く評価してくれたのかしれない。 心配になりながらも僕はダンジョンの階段を登った。
階段をのぼると一つ目の小屋についた。中に入るとゴブリン達が大勢で待ち構えていた。
「「「「「グガガガ…」」」」
「いきなり囲んでリンチかよ!?」
僕がそう叫んでいる間にゴブリン達にぐるりと囲まれてしまった。
「「「「グギャギャガwwww」」」」
叫んでいる僕を弱いと認識して、ゴブリン達は勝ち誇った様に笑っていた。
「くそ!僕だって能力を使えば……。」
僕はそう言いながら、能力を発動させるためにタバスコの蓋を開けて中身を舐めた。
「能力が発動しました。」
「辛い……ゲホっゲホ……強いんだぞ!」
少し辛味でむせたが、僕は覚悟を決めて思っいきり走った。するとゴブリン達を吹き飛ばして小屋の扉をぶち破った。
「このまま階段を全部登ってやる!」
しかし、まだいるはずのゴブリン達があってこない。気になって振り返ると、
階段と小屋が灰になりながら燃えて落ちていっていた。
「はあ!?今すぐ走るのをやめないと…ヤバい止まらない………。」
そう走っている間にも階段は落ちていく、どうしようもないので、このまま階段をものすごいスピードでかけあがった。
道中、小屋がいくつもあったが全てぶち破って通過した。その度に小屋が落ちて中のゴブリン達の悲鳴が鳴り響いた。そうして、僕は普通に登ったら二日三日は過ぎそうな程長い階段を駆け上って頂上の大きな扉に飛び込むのだった。
「能力の効果が切れました。」




