第9話 初めての決闘
闘技場のゲートを通った先には、例の面倒くさい奴らがいた。取り巻きの二人はナイフをリーダー格の男は大きいハンマーを装備していた。
周りに観客席があり、観客の会話が聞こえてきた。
「またあの3人組か。」
「いつも気に入らない奴らをリンチにしてるんだよな。」
「アイツらのせいで今までいくつの冒険者がやめっていったことか。」
「今日の犠牲者は、どんな奴だ?」
「なんでもあのAランク最強のネロが冒険者にしてやってくれと連れてきたらしい。」
「対戦表をみたら名前はミムって言うらしいぜ」
「あのネロが?じゃあもしかしたらアイツらに勝て
るかもな。」
「無理だろ、取り巻きは両方Bランク、そしてリーダー格のゴロウは、Aランクだ、1対3で勝てるわけがない。」
アイツらは観客の間でかなりの悪評があるらしい。
そうしているとレフェリーの大きい声が聞こえてきた。
「これより、決闘を開始する。両者構えろ。」
「試合開始!」
そうレフェリーが言うと、「ゴーン」と戦いのゴングがなった。
僕は能力を使うためにゴルガワさんからもらったタバスコを少し舐めた。
「辛っ!?」
「 能力が発動しました。」
やはり能力のためとはいえ、辛いものは辛い。僕が辛味に苦しんでいると、取り巻きの一人が、「ふざけているのか?!」と言いながらナイフで切りつけてきた。だが、僕には傷がつかなかった。それどころかナイフの刃が折れてしまった。
「俺のナイフが?!それに何故お前に傷がついてない?」
「そりゃあ能力のおかげとしか言いいようがないですね」
「ふざけるな!!こうなったら….」
「まぁ待て、コイツは俺が相手する。」
「岩纏」と男が言うと、どこからか岩が集まってきて、男のハンマーに岩が張り付き大きな塊になり、それを僕に振り下ろした。
「これは俺達の勝ちだな、俺のナイフの仇を取ってください。」
「あんな奴なんかやっちまえー!!」
そう取り巻きが勝利を確信して叫んでいたが、
僕は無傷だった。
その後、何回も岩を纏ったハンマーを振り下ろされたが、僕は無傷のまま立っているだけだった。
こうして時間は、過ぎていった。




