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シスコン弟の世界は姉だけを中心にまわる ー空間魔法をそえてー  作者: 鳥ねこ
第一章  去ることを人は旅のはじまりという

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6 怒られた




結果、姉ちゃんには怒られた。

俺の周りにいろいろ浮かべていたのが悪かったみたい。

「とりあえず見えないようにできる?」

うすく微笑む姉ちゃんが怖い。

俺はそそくさと、全てを収納しようとしたら、姉ちゃんがぱたぱたと動いている鳥に気づく

「パラメディンじゃないの」

驚いたように言う。

パラメディン?そんな名前だったのか。ずいぶんスリムな鳥だなと思っていたと言ったら

姉ちゃんは、ちょっと困ったように

「この鳥を見たら縁起がいいと言われてるの。羽は、王族の衣装にも使われたりしてるのよ」

「へー」

俺は、しゃがんで、じーと鳥を見る。

上目づかいの黒目できゅるきゅると見られていた。

トサカの部分は黄色の羽をもち、頭から尾は桃色から白のグラデェーションになっていて地面にたれるほどの尾の長い羽根は、また黄色の羽をはやしている。確かに綺麗だ。ニワトリよりも一回り大きめの鳥。

「しめないほうがいいかな。」

パラメディンは俺の言った言葉が分かるみたいに、やれやれみたいな目をしてきたから

「いや、ばれないだろうし」

と言ったら、ビクッとしたような気がしたが、姉ちゃんが

「放しなさい、羽はちょっと惜しい気もするけれど、もしかしたら捕るのにも許可がいるのかもしれないし。後々めんどうになったら困るわ。それに、」

話をくぎった姉ちゃんに振り向く

「イノシシが、あるんでしょ」

そう腕まくりをしながら言う。

よかった、いつもの姉ちゃんだ。

俺は、もう一度、パラメディンを見て、少し考えてから解放する。

「また、会おうな」

夕焼けにとんでゆく鳥にそう声をかけた。




仕留めたイノシシの肉を玉ねぎと人参で塩をいれただけのスープを夕食に食べながら、姉ちゃんの言葉を反復させられる。

「目立たない」

「めだたない」

「隠す」

「かくす」

俺のギフトは、普通とは違うらしく、口を酸っぱく言われる。

「収納ギフトは時々聞くけれど、時間がたっても、そのまま出てくるのも聞いたことがないし、柵みたいに使えたり、刃物みたいに使えたり、遠くのものを捕まえたりできるのは聞いたことがない」

イノシシを調理している時に、なんとなく使えるようになったんだと、今日一日やっていたことを話した。

ふーん。

俺が、うわの空で聞いていたのが分かったのか。

「悪い人に知られたら、姉ちゃんと暮らせなくなるのよ!」

「えっ」

そんな

「めだたないし、かくします」

俺が、力を入れて復唱すると、姉ちゃんは満足そうに肉を飲み込んだ。

仕切りも何もない、ただ小さい水場がある、一部屋。

食卓ともいえない小さいテーブルに、そろっていない椅子が2脚に、ベッドも一台しかなく二人で眠っている。

風が入れば適当な板を打ち付けてしのいでいる、ぼろぼろの家。

だけど、姉ちゃんのの内職のあまり布で作ったパッチワークのカバーが所々あったり、あの窓枠の板は、俺がおさえていいたんだとか多くの記憶があり、俺にはどこよりもほっとする場所だ。

俺のだいじなもの。

姉ちゃんは、少し心配そうだけど、俺が食事の後、食器洗いや片づけを、空に浮かせて手も使わずにしたら、「便利ねー」と満足そうにしていたのでよかった。

















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