第三話 悪食
俺は触手を壁へ伸ばした。
ガシッ。
壁を掴み、そのまま身体を持ち上げる。
「うおおおっ!」
勢いよく飛び上がり、金属スライムの頭上を飛び越えた。
着地。
今度は立場が逆だ。
部屋の隅に追い詰められたのは金属スライム。
左右へ触手を大きく広げる。
「今度は逃がさない。」
金属スライムも逃げようとはしない。
身体を大きく震わせると、何本もの槍を同時に突き出した。
ドドドドドッ!!
箱の身体が次々と貫かれる。
(ぐっ……!!)
痛い。
苦しい。
それでも動ける。
我慢比べなら負けない。
触手で槍を掴む。
さらに自分から身体を押し込み、距離を詰める。
俺の間合いだ!
ガブッ!!
金属スライムへ喰らいつく。
だが。
(硬い……!!)
歯が立たない。
まるで岩を噛んでいるようだ。
金属スライムは勝利を確信したのか、激しく身体を震わせた。
槍がさらに深く食い込み、身体が引き裂かれていく。
意識が遠のく。
それでも――。
(これで終わりじゃない。)
(こいつが硬いことくらい、最初から分かってた。)
俺は最後の力を振り絞る。
(悪食!!)
その瞬間。
ギリッ。
金属スライムの身体に、初めて歯が食い込んだ。
防御を無視する一撃。
さらに。
クリティカル。
ガキィン!!
金属スライムの身体が砕ける。
(届いた……。)
意識が闇に沈む。
それでも喰らいついた口だけは、最後まで離さなかった。
――。
『金属スライムを倒しました。』
[レベルが上がりました]
[レベルが上がりました]
[レベルが上がりました]
[レベルが上が・・・・・・・・
・レベルアップ:Lv.2 ➔ Lv.9
・獲得スキル:『経験値二倍』
・獲得アイテム:『金属スライム槍』
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ステータス
レベル 9
体力 74
筋力 95
防御力 73
俊敏 53
器用 44
知力 21
魔力 20
【所持スキル】
《固有スキル》
・能力吸収
・収納
《戦闘スキル》
・悪食
・触手
《補助スキル》
・経験値2倍




