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ミミック・ワールド ~宝箱の魔物は能力を喰らい、世界を喰らう~  作者: シンパチ
第一章 ダンジョンの王
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第十九話 ゴーレム狩り

ヒュドラが鎮座していた場所の奥には、さらに下へ続く扉があった。


扉を開き、階段を降りていく。


降りきると、少し開けた空間へ出た。


「うーん、早速囲まれてるなぁ。」


周囲には四体のゴーレムが立っていた。


「よし、相手になってやる。」


箱の中から、さっき手に入れた九頭竜の剣を取り出す。


1体のゴーレムが肩を前に突き出し、タックルを仕掛けてきた。


早い!


だが――!


触手で跳び上がり、その突進を回避する。


さらに足へ触手を巻き付け、そのまま転倒させた。


「捉えた!」


四本目の触手で九頭竜の剣を握り、倒れたゴーレムの背中へ全力で振り下ろす。


完璧に決まった!


カンッ!!


「あれ?」


「固てぇ……。」


「もしかして効いてない?」


その隙を逃さず、残る三体のゴーレムが一斉に突進してくる。


《硬質化》


《筋力強化》


硬質化で突進のダメージを最小限に抑え、筋力強化した触手で三体を拘束する。


《解析》


アダマンタイトゴーレム


非常に高い物理防御力を持つ。


突進から繰り出されるタックルは、威力・速度ともに極めて高い。


……いや。


それ、今見て分かった情報だろ。


《悪食》


アダマンタイトゴーレムへ思い切り喰らいつく。


やっぱり、防御力無視の悪食は刺さるな。


拘束したまま、1体ずつ確実に喰らい尽くした。


[レベルが上がりました]

・レベルアップ:Lv.43 ➔ Lv.46

・獲得アイテム:『アダマンタイト鉱石 ×4』『アダマンタイトの槍』『アダマンタイトの剣』『万能薬 ×2』


「す、すげぇ!!!!」


レベルが3も上がって、アイテムまで大量だ!


雑魚敵でこれなのか


まるでRPGのラストダンジョンだ。


というか……。


さっきの奴、俺の全力斬りでもノーダメージだったよな。


このフロアは雑魚敵ですら油断できねぇってことだ。


一瞬の油断が命取りになる……。


よし!気合いを入れて探索開始だ!!!!!!




ーーーーーーーーーーーーーー




それから二日ほどが経過した。


たった二日……


それで、この階層の敵をほぼ狩り尽くしてしまった……


なんせ、この階層にいるのはゴーレムだけだ。


本来なら、どれも強力な魔物なのだろう。


だが、防御力無視の悪食があまりにも刺さりすぎた。


ほとんどのゴーレムを、一撃で倒せてしまう。


ユニークモンスターと思われる、


カオスゴーレム。


アースゴーレム。


そんな強力な個体ですら、悪食を数発叩き込めば倒せた。


カオスゴーレムからは、


魔喰いの剣


→攻撃した相手から魔力を奪う。


アースゴーレムからは、


大地のローブ


→土の上で戦うと、徐々に魔力が回復する。


伝説級の武器や防具まで手に入った。


さらに、


ミスリルゴーレム。


オリハルコンゴーレム。


クリスタルゴーレム。


ゴールドゴーレム。


シルバーゴーレム。


ルビーゴーレム。


サファイアゴーレム。


エメラルドゴーレム。


ダイヤモンドゴーレム。


数々のゴーレムを倒し、


大量のスキル、アイテム、武器、防具を獲得した。


レベルもかなり上がった。


この階層には、もう敵はいない。


いよいよ次はボス部屋だ。


……ヒュドラとの敗北が頭をよぎる。


流石に2連続で、初見殺しみたいな無理ゲーはないだろ。


よし。


行くぞ!


勢いよく、ボス部屋の扉を開いた。


-------


そこにいたのは、まるで砦のような巨大なゴーレムだった。


座っているにもかかわらず、その巨体はヒュドラを遥かに上回っている。


全身は美しい緑色の光を放ち、その輝きは生き物のようにゆらゆらと身体の周囲を漂っていた。


ゴーレムは感情のない瞳で、じっとこちらを見つめている。


「お前が、ここの。このダンジョンの王か!」


答えはない。


……向こうから攻撃してくる気もないようだ。


なら、こちらから行くか。


ゆっくりとゴーレムへ近づく。


その瞬間――


ゴーレムの瞳が緑色に輝き、ビームのような光線を放った。


光線は俺の目の前の地面を一直線に切り裂く。


なるほど。


ここを越えたら敵と見なすってことか。


警告までしてくれるなんて、なかなか親切じゃねぇか。


思い切り、その境界線を踏み越える。


「ふんっ! こっちは戦いに来たんだよ!」


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