表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/39

31話 転生してしまおう

俺のズボンの裾を掴んで泣いている彼女を前に俺は、



拒絶されなくてよかったああああああ!!!



と思っていた。


実際俺がやったことと言えば、陰湿に付きまとってナンパして、嫌がられたのに持論を並べて我儘を押し通したことぐらいだ。後悔こそしていないが、正直不安で押しつぶされそうだった。


いやー良かった良かった。


カッコつけて「今を変えるのは結構怖いことだと思うんだ。だから、頑張ったな」などと口走ったが、

「キモい!!」とか言われて顔面にビンタでも喰らってみろ、俺があの世界に閉じこもってやるところだったぞ。

・・・っと、泣き止んだ彼女がこちらを見ている。


「どう、したの?」


潤んだ瞳の上目遣いを直視できず、目を逸らす。


「いやあの、いろんなこと言っちゃったけど、キモくなかったかなあ、って思って。」


「・・・・・・か、・・・キモかったよ。」


彼女の声が俺の心に反響し、何度も脳を駆け回っている。

俺、もう死ぬのかな。


「・・・よし。もうだめだ。転生してしまおう。」


そう言って倒れた俺だが、目の前に出てきた圧倒的な存在感を持つソレらを視界に納め、最後の力を振り絞り踏みとどまる。


「まさか、獣人が実在していたなんてな・・・!!」


彼女の頭上には耳、腰からはふさふさの尻尾が生えている。ウサミミとかネコミミとかはよく聞くが、これは多分狐だな。


「・・・もう隠す必要ないかなって思って。変じゃ・・・ない?」


「ああ。今まで見た耳と尻尾の中で、間違いなく一番綺麗だ。」

「ほんとに?」


「本当だとも。今だって、触りたい衝動を押し潰しているところだ。だが安心してくれ。立場はわきまえているつもりだ。衝動があと十倍ほど大きかったとしても、無神経に撫でてみるような真似はしない。それをやってドキッとされるのは、ガチの主人公だけだ。他の人がそれをやってもただのセクハラだということは重々承知だ。まあ俺猫飼ってたし、凄くふわふわしてそうで撫でてみたいし、ぴょこぴょこ動いているのはすごく可愛いと思うけどな。」


「っ──!!」


───!!




キモいとも言われたし、ビンタも喰らいました。心が折れた音が明確に聞こえた俺は、乙女心は難しいなという、ラブコメの主人公のようなセリフで区切らせて頂きたいと思います。


「やっぱり乙女心はむず───あ、ラウラにアリスじゃないか!!見てたなら言ってくれよ・・・って、なんで黙って近づいてくるんだ?二人ともー、ちょっとお顔がこわ───」


───!!───!!



どういう理由で三発もビンタを喰らったのか分からないが、俺が彼女の名前を聞くのは、明日のことになる。

「一区切りついたので、こっちの構想を練りつつも、『スキル弱化』の方に本腰を入れたいと思います。まあ本腰を入れると言っても、どちらも未熟なのには変わりないんですが。

『スキル弱化オーバードライブ』の方、ぜひよろしくお願いたします。


とお塩さんが話しているのを聞いたっス!!『いい感じ』の方は次回から男キャラをだして行きたい、とも言ってましたね。ちなみにお塩さんは、クジラの尻尾が好きみたいっス。生命力を感じるとかぬかしてましたが、まあ私もイルカが好きなんで何とも言えないっスね!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ