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よくある異世界物語  作者: うろつて
9/32

9.格下げだよね?

投稿遅くなりましたm(._.)m

 パステノスの町に着いた。

 町を囲う様に立体的な魔法陣が描かれていた。「これはなんだ?」疑問と思うと同時に能力「知識の泉」により答えが出る。

 侵入者を排除する為の魔方陣で、対応する魔法陣を体の一部に記入しなければ通行できないらしい。


「さて、どうするか」

「相棒ならどうにか出来るんじゃないんでヤンスか?」

「うーん」


 ヤンスは俺の事をなんだと思っているんだろう。

 確かに、「知識の泉」と「創造主」を組み合わせれば大概の事は出来る。と、思いながら腕を組む。


「腕が光ってるでヤンスよ?」


 確かに光っている、袖をめくり上げ腕を見てみる。すると、魔方陣が出現している。


「うん。どうにかできた」


 ヤンスにも通行許可の魔方陣を記入し、町の中へと入って行った。


「やっぱり凄いでヤンス。相棒と呼ぶのちょっとなんか、、なんかでヤンスね。。。」

「なんかってなんだよ」


 突っ込みを入れつつ、きっと恐縮しちゃってるんだろうと思っていた。今まで通りで良いと言ったところで遠慮されるかもしれない。


「なんだったら親分でも良いぞ?」

「本当でヤンス⁉︎オイラは1の子分でヤンス??」

「そーだ。ヤンスは俺の第1の子分だ」


 いや、1の子分だが、、相棒の方が格上じゃないのかな?

 まあ、本人は喜んでいるのだし別に突っ込まなくて良いだろう。ヤンスは満面の笑みで歩いている。


 一応村に入る前にヤンスには人間形態になってもらっておいた。魔物と人間が共存する町なのでスライムの姿でも問題ないと思うが、この世界には魔物を敵対視している人間の勢力もあるらしい。念の為、というやつだ。


 さて、町の様子に目をやる。建物の造りに統一性は無く、木造の家から煉瓦造りの家、洞窟のみたいな物や炭鉱の様な物まである。ある程度は区分けされているようだが、本当に『ある程度』である。

 町の中心地だと思われる方向からはザワザワと賑やかな声が聞こえているので、そこそこ活気のある町なのだろう。

 町の探索も行いたいが、まず拠点となる宿を見つけたい。


「ヤンス!宿はどこだ?」

「自分で分かるんだからいちいち聞かないで欲しいでヤンス」


 ヤンスは面倒臭そうに答える。(ちなみにヤンスの能力は消えていない。ヤンスが能力を分け与えたい。と思った人がヤンスの身体の一部を食べれば、能力に目覚めるという事なのだ。もちろん能力の回収はできない)


「あ??」

「はい、そこの路地を左に曲がったところでヤンス」


 軽く威嚇しただけなのに本気でビクついている。ちょっと可哀想だったので、後で何かしてあげよう。



「ついたでヤンス」

「、、、おう」


 確かにそこには『宿屋』と看板が出ている。看板は出ているがどう見ても地下に続く洞窟だと思う。


「ま、とりあえず行くか」

「ヤンス!」


 洞窟。の、ような宿屋に入りしばらく歩いたらカウンターが見えてきた。


「いらっしゃい」


 カウンターの後ろから白く美しい猫が飛び出てきて不機嫌そうに言った。何も言葉が出なかった。急に出てきた事よりも、猫の吸い込まれるような綺麗な白い毛並みに驚いていた。

 純白というのはコレの事だろう。と、思える程だ。

 洞窟の中のゴツゴツした岩肌に急に現れたからそう感じるのかもしれないが、、


「猫が受け付けやっていたらおかしいかしら?」

「いや」


 じろじろと見られている感じがしたのだろう。最初から不機嫌だったのに更に機嫌を悪くさせてしまった。

 ヤンスは俺の陰でモジモジしている。


「今日は町のカーニバルの日だから誰も来ないと思ったのに。。泊まるの?」

「できれば、何日か滞在させてくれ」


 町外れだからって人影すらなかったのはカーニバルがあったからか。部屋を借りて荷物を置いたら見にいこう。


「2人ね?1人は子供よね?それなら、とりあえず前金で22万5千ギルいただくわ」

「ほいよ」


 高いよ!バカかよ!!ぼったくりだよ!!

 と、心の中で思いながらカウンターの上に金を置く。白猫は一瞬ビックリした表情を見せたが、すぐに落ち着き「こっちよ」と、言って洞窟の更に奥の部屋へと案内してくれた。

 部屋に着き白猫がいなくなると


「さすが親分でヤンス!金持ちでヤンス!親分の子分になってよかったでヤンス!!」と、ヤンスがはしゃぎ始めた。能力で出しただけだから、本物だけど偽札だ。と、伝えると「悪人でヤンス」と驚いた表情を見せていた。


 さて、荷物置いてカーニバルに行くか!

ちょっと急いで書いたので誤字脱字等ありましたらぜひぜひご指摘下さい!

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