4.キモい相棒
少ないながらもブックマーク頂けました!
サイトの使い方すらまだまだ勉強中なへなちょこですが、一生懸命頑張っていきます!
ブックマークしてくれた方。評価してくれた方ありがとうございます!
「起きないでヤンスね。こうなったら最後の手段でヤンス!」
薄れている意識の中にそんな声が聞こえてくる。次の瞬間!
顔面に纏わりつく気持ちの悪い感触と、なんとも表現しがたい強烈な臭いが俺を襲った。
「ゔぉえぇぇ」
っつ、やばい息ができない。呼吸するくらいなら、息を止めて窒息死したほうがマシだ。むしろ息したら臭すぎて死ぬ。この世のものとは思えない。この臭いを嗅がなければいけないのなら、迷わず死にたい。
一瞬でそんな事を思わせるなんともシャレにならない臭いである。
「あ、気が付いたでヤンスね」
悶絶している俺に誰かが話しかけている。何がどうなっているのか何も分からない。とにかく今はこの強烈な臭いをどうにかしてほしい。もはや息を止めているのか、呼吸しているのかすら分からない。
「行くでヤンス」
バシャーン
全身がずぶ濡れになり、死んだ方がマシだと思えた強烈な臭いがなくなった。
「すーはー、すーはー」
普通に呼吸できる事がこんなに幸せに感じる事がくるなんて思いもしなかった。幸せを噛みしめながらゆっくりと深い深呼吸をした。
落ち着いたところで辺りを見回してみる。木々が生い茂る幻想的な森の中に、景色にそぐわない気持ちの悪い奇妙な物体がある。いや、ひょっとして生物なのかな?そう言えば悶絶中に何かムカつく口癖の声が聞こえた気がする。
「いやー、やっぱりオイラの唾液の目覚まし効果は抜群でヤンスね。」
うん。そうだろうとも、あの強烈な臭いは死人ですら起きる気がする。そして、悶絶させまた永眠させるだろう。死んでる人をまた殺すエゲツない代物だろう。
それは置いといて、目の前の不思議な喋る物体に目を向ける。
直径60センチ程のプルプルとした液体と個体の中間のような質感に、半透明の変な物体。きっとアレだ。RPGによく出てくる、ど定番モンスターのスライムさんだ。
間違いない!、、はずだがなんとも気持ち悪い。
きっと色のせいだろう。半透明で透けてはいるのだが、黄土色とこげ茶のマダラ模様である。
見ていて不快感しか出てこない。
「うん?喋れないでヤンスか?」
「いや、まぁうん。しゃべれますが、、」
「敬語なんてやめてくれでヤンス。これから相棒としてやっていく仲でヤンスよ」
なんだろうこの当然そう決まってるじゃん!みたいな軽いノリは。
地獄の時もそうだが突っ込みどころが多すぎてテンパった頭が逆に落ち着く。何を突っ込んで良いか分からないから諦めるんだよね。
ま、色々聞いとかないと何も分からないままだし。冷静になって必要な事を聞いていこう。




