22.クッキングタイム
風邪ひきました。
寒いので皆様もお気をつけて!
「えい、、や、たぁ、、、ん、くぅ」
うん、興奮している俺は変態だな。と、アルスは考える。
時折聞こえるキシャー、クケェェなどの怪鳥の鳴き声を除き、リナの声だけに集中すると童貞心をくすぐる声にしか聞こえない。
そんな事ばかり考えていたらリナに失礼かな、と思い。
そろそろ手を貸そうかと考えていると。
「虹色の精霊の矢」
リナが呪文を唱えると同時にリナの手の平から7色の矢が飛び出す。
怪鳥は姿に似合わず華麗に空を舞い4本の矢をかわした、しかし、全てを避けきるには至らず、左の羽に赤い矢が突き刺さる。
赤い矢が刺さったところから焔が燃え上がり怪鳥はバランスを崩した、、ところに黄色い矢、緑の矢が続けて刺さる。バチバチィと音を立て黒焦げになった後に、竜巻に巻かれて粉々に吹き飛んだ。
「ふぅ〜、やっぱり剣術は下手くそかなぁ?」
と、リナのはアルスに聞くが
「いやいや、十分ですよ」
と、思わず敬語でアルスは答える。
剣術のみの勝負をしたとしたら、リナの方が自分より強いであろう事を知ってしまったからだ。
「いや、ちょっと人外になっても良いから今日の夜に身体改造しよう」そう決めた。
「も〜、なんで敬語なのかな?」
リナは笑いながら言った。
その後も何度か怪鳥に襲われながら旅を進めたのだが、毎回馬が襲われるので歩いて旅をする事に決めた。すると、怪鳥に襲われる数が減ったのだ。
「ひょっとして、馬が狙われてたんかね」
「う〜ん。。そうなのかもだね〜」
「つか、あの鳥は、、、魔物なの?」
「ううん。ただの鳥だよ〜。数も多いしすぐ手に入るから食卓には欠かせないんだよ」
「あ、そーなんだ」
何やら関係無い情報までいただけた。
「じゃあ次襲われたら飯にするか?」
「ほんとに?実はお腹空いてきてたんだよ〜。早く襲われないかなぁ」
そんな会話をしながら歩き続ける。
クケェェ
「やったぁ、、てぃ」
リナは喜びの声を上げると共に一瞬で怪鳥を仕留めた。
的確に急所を一突きである。。。
「え??」
アルスが驚いて固まっていると
「えへへ、ご飯だと思ったらがんばっちゃった」
と、リナはアルスに笑いかけた。
アルスも笑顔で頷き
「じゃあ後は俺の出番か!」
と、言った。
リナが戦うのをただ見てただけなのだし、料理くらいはしないと申し訳ない。しかし
「だ〜め。アルス君に私の料理食べてもらうんだから!」
と、リナに却下されてしまった。
アルスはしょうがなく火を起こし、テーブルと椅子を出し、食器を出す。
そして、暇になったのでリナを眺める。
リナは笑顔で怪鳥の腹を割き、内臓を引きずり出していた。
笑顔でいるのはアルスに手料理を振る舞える嬉しさからなのだが、、、
アルスは、そっと調理中のリナから目を離した。
そして、リナの調理中に邪魔者が来ないように近くの空間全てを安全範囲にした。
「アルス君。できたよ!」
アルスが目を開けると目の前に笑顔のリナがいる。
待ち時間にする事がなさすぎて寝ていたらしい。
「おはよ」
アルスは寝ぼけながらリナに抱きつく。
「え?ちょ、、なに、かな?」
リナは顔を真っ赤にしながら戸惑いながら
「ご飯冷めちゃうってば」
ずっと抱きついていて欲しい気持ちを必死に抑えながらリナはアルスに言った。
「ん。ご飯?」
アルスはハッと気がついた様に反応し
「ごめん。寝ちゃってた」
と申し訳なさそうに笑いながらリナを見る、と同時にリナを抱きしめていた手はアッサリと解かれていた。
「さ!ご飯た〜べよ」
「おう、ありがと」
リナは少し残念な気持ちを抑え、アルスに手料理を食べてもらえる喜びを噛みしめる。
アルスは、調理中のリナの表情と怪鳥の元々の姿を思い出し恐る恐る食卓に近づくのであった。
安全範囲は、空間自体を保護色にして見つかりにくくするだけです。




