19.スーパーヤンス!
「たのもーでヤンス」
ヤンスは勢いよくBARパステノスの扉を開け中に入っていった。
「お主は、、アルスの子分のヤンスでは無いか。何をしに来たのかのぅ」
しかし、そこにはゴードンしかいない。色白美女になったというサーシャもララという老婆もいなかった。
「ルナちゃんとレナちゃんも一緒に旅したいでヤンス」
勢いの収まらないヤンスはとりあえずゴードンに思いをぷつける。
「ふぅむ。なるほどのぅ、、なんでじゃ?」
「それは、その、オイラが一緒に来て欲しいからでヤンス」
「本人たちの意思は確認したのかのぅ?」
「それは、、まだでヤンスが、きっと来てくれるでヤンス」
ゴードンが言葉を返す旅にヤンスはしどろもどろになっていく。
「まあ、落ち着け。お主はリナだけ一緒に旅に出るのが納得いかんのじゃろ?」
「、、、、そうでヤンス」
「よく聞くのだぞ。リナはアルスに惚れている。アレではもうララの店では働けまい。ただリナは淫魔族じゃ、性行為無く生きてゆくのは無理、、とは言わんがとても辛いものになるじゃろう」
ヤンスはゴードンの話を黙って聞いている。
「通常であれば淫魔族が1人の異性で満足するなんて事はあり得ないのじゃ、満足させる前に身体が持たずに逃げ出すか衰弱死してしまうじゃろぅ。ところが、お主の親分は普通では無い」
「確かに、、親分だったらなんでも可能でヤンス」
「そういう事じゃ」
ゴードンの言葉に嘘は無いのだろう。それでもヤンスは自分ならリナとレナ同時に相手をしても問題無いと思っている。なぜなら自分はスライムだからだ。能力値は確かに低い、低いが生命力とスタミナだけなら龍族に匹敵する程あるのだ。
「オイラだってスタミナだけはあるでヤンス」
ゴードンは困った。
確かにひょっとしたら可能性はあるのだ。アルスから聞いたところによるとヤンスはスライムである。通常の人間なら淫魔族の相手など無謀だが、スライムならば生命力のみが取り柄と言っても良い。
「それならば、ヤンスが町に残ればいいのでは無いかのぅ。。。」
「ヤンス?」
ゴードンは考えた。ヤンスはルナ、レナと離れたく無いだけである。それならば旅に出ないで町に残れば良いのでは無いかと。
ヤンスも考える、親分はなんでもできる。自分が旅に一緒に行かなくても何も問題ないのではないか。。
「帰って親分に相談するでヤンス」
「うぬ。おおいに悩め!」
ヤンスは宿へと帰っていった。
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「相談があるでヤンス」
部屋に戻るなりヤンスはアルスに詰め寄る。
「わかったって、聞くから離れろよ」
デコがぶつかりそうなほど近づいたヤンスに不快感をあらわにしながらアルスは言う。
アルスのちょっと不機嫌そうな顔を見てヤンスは少しアルスから離れた。
「親分はオイラが居ないと寂しいでヤンス?」
「は?何言ってんのお前?」
ヤンスの意味不明な言葉にアルスは考える。
「ははーん。ヤンスが町に残ればいいとでも言われたか」
「ヤンス⁉︎なんで分かったでヤンス?」
部屋に出た状況と戻ってからの今の質問と、落ち着いて考えれば誰でも分かるだろ〜よ。とアルスは思った。が、口にはしなかった。
「ま、俺はこの世界に転生してなんでも出来るようになったからな。もちろんヤンスのおかげでもあるけども」
「そうでヤンスね」
「ヤンスには感謝してるぞ。けどな、ヤンスが残りたかったら残っても良いんだぞ?」
「親分、、、」
ヤンスは感動してウルウルしている。
こいつとは何日かしか一緒に居なかったけど妙に愛着あるしなぁ、、アルスは餞別代わりにヤンスにしてやれる事を考える。。
まず唾液の臭いをどうにかしてあげて、、
身体も改造してやろう、、
あ、この世界は魔法使えるのが基本だからな、んー魔力持たせれば「知識の泉」の能力で魔法は使えるようになるかな、、
思いつく通りにヤンスの身体を改造していく。。。
「よし!ヤンス。俺からの餞別は以上だ!」
「え?なんの事でヤンス??」
「まあまあ、明日のお楽しみだ」
アルスは悪戯っぽく笑う。
「あ、で、今更だけど残るんだよな?」
アルスはヤンスの返事を聞いていない事を思い出し、確認の為に改めてヤンスに問う。
「はぁ〜、感動が台無しでヤンス。来いと言われても行かないでヤンス」
ヤンスはむくれて答えたのであった。
明日は更新できないかもです、、が、できる限り頑張ります!




