表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【やり直し】死んで、女の子に生まれ変わって自分を殺したやつと婚約した件【人生】  作者: 稲村つむじ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/19

二話目



――――――


【別人】色々あって前世で俺を殺したヤツと婚約しそうなんだけど、どうすればいい??【転生】


1:スレ主

相談させてほしい

どうすればいいと思う?


2:名無しの転生者

どうすればいいって、スレタイの内容=相談内容ってことでおk?


3:名無しの転生者

今だ!2ゲットォォォォ!!

 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

     ∩ ∩

   ~| ∪ |         (´´

   ヘノ  ノ       (´⌒(´

  ((つ ノ⊃≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡

   ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;;



     ∧∧          (´;;

    (゜Д゜ ,)⌒ヽ    (´⌒(´

     U‐U^(,,⊃'~... (´⌒(´⌒;;



  ポ  ∧∧  ポ

  ン  (゜Д゜ ,) . ン

   (´;) U,U )~ (;;).

(´)~(⌒;;UU (´ )...~⌒(`)


4:名無しの転生者

まずは、経緯というか

もう少し詳しく説明よろ

書き込み出来てるってことは

だれかにここへ招待されたのか?

――――――



次々とスレッドへ書き込みがされていく。

本当に、別の世界の誰かがここへ書き込んでいるのだ。

俺は質問に答えた。


一周目の世界のこと。

龍皇に首を刎ねられたこと。

そして、神様と出会い、掲示板へ繋がり、書き込みできる能力を得たこと。

今世に別人として生まれ変わり、前世で俺を殺した奴と婚姻が確定している旨を説明した。


掲示板を見ている者たち【スレ民】。

彼ら彼女らが、さらに書き込みをしていく。



――――――

27:名無しの転生者

φ( •ω•́ )フムフム...


28:名無しの転生者

φ(゜Д゜ )フムフム…


29:名無しの転生者

要は恋人のために、流れを変えたいってことだろ?

なら、絶好の機会なんだから、今日その龍皇……あ、いまは皇子様なんだったか?

その皇子様を殺せばいいんじゃね?

知らんけど

――――――



やはり、皇子暗殺が一番手っ取り早いだろう。

でも――。

俺は、会話を交わしている両親を見た。

この人達を巻き込んでいいのだろうか、という迷いがあったのだ。

そのことも書き込むべきか、と考えていたところ、俺の目にその書き込みが飛び込んできた。



――――――

45:考察厨

いやぁ、どうだろ?

そうすると、また別の暴君が出てきそう

歴史、っていうと大袈裟かもだけど

こういうのって、また別の人で同じような立ち位置の人物が出てきて流れを修正しちゃうらしいじゃん

それはそうと、皇位継承権ないのか

どこで継承権あたえられたんだ??


――――――



なるほど、そういう考えもあるのか。

だとするなら、今日、皇子を殺したところで無意味だ。

せめて、元恋人が平穏に人生を生き切る数十年は平和な世界を維持したいのだ。

皇子を殺しても意味が無い可能性があるなら、他の方法を考えたほうがいい。

ちなみに、龍皇に皇位継承権がどのタイミングで与えられたのかはすぐにわかった。

神様に与えられた知識が教えてくれたのだ。

それは、今から五年後第一皇子、第二皇子、第三皇子が立て続けに亡くなった時である。

これも、別の皇子からの暗殺であったらしい。


――――――

51:スレ主

なら、どうすればいいとおもう??


52:名無しの転生者

知らん


53:名無しの転生者

自分で考えろ


54:名無しの転生者

こんなとこで相談なんかするより、さっさか動いて始末しちまえよ


55:スレ主

>>54

あー、自分も最初はそう考えてたんだけど

今世の両親や乳母、家で働いてくれてる人達にはとても良くしてもらっていて

だから、皇子を殺すとその人達も俺の道連れで死罪になるから

それは避けたいなーって考えてて


56:名無しの転生者

え、復讐したいんじゃないの??

――――――


復讐。

龍皇に、復讐、か。

たしかに憎い。

今でも、憎い。

復讐したいのはその通りだ。

だから、俺は彼のことを殺したい。

でも、一番の目的はそうじゃない。

俺の目的は、恋人が幸せな人生を送ること。

彼女が、龍皇と関わらない人生を送って、天寿を全うすることだ。

それを、自分なりの言葉で書き込む。



――――――

61:名無しの転生者

えー、復讐しないのー??

(´・ω・`)


62:名無しの転生者

( ゜∀゜)o彡°復讐!復讐!

――――――



スレ民たちは復讐をご所望らしいが。

やはり、俺にとっては恋人の幸福が優先である。

殆どのスレ民が、復讐を煽ってくる中、その書き込みが目に付いた。


――――――

67:考察厨

なんだ、なら、話は簡単じゃんか


68:スレ主

簡単?


69:考察厨

かかぁ天下にすりゃあいいんだよ

あー、つまりな?

スレ主は普通に龍皇と結婚して、旦那となった龍皇をシリに敷けばいいんだよ

こうすりゃ、手綱を握れるし

暴君になるのも防げる


70:スレ主

あ、なるほど

――――――


しかし、そうなると、だ。

龍皇以上に、物理的に強くならなければいけない。

いま、俺は三歳だ。

龍皇が大陸制覇、統一に乗り出すのは今から十数年後。

と、そこで正確な数字が脳裏に瞬いた。

龍皇が大陸制覇、統一に乗り出すのは、十三年後だ。


時間はまだある。


この十三年という時間を使って、俺が強くなればいいのだ。

龍皇が暴君になっても、アイアンクローをぶちかまして地面に沈めて大人しくさせられるようになるくらい、強くなればいいのだ。

と、なれば、今日の顔合わせで皇子に気にいられるようにしなければならない。

憎しみを抑え込んで、俺は皇子と仲良くならなければいけない。



――――――

75:スレ主

ありがとう

とりあえず、皇子と友達になるところから始めてみる


76:考察厨

お、そうか


77:名無しの転生者

まぁ、報告よろしく

なんか面白そうだし

――――――



俺は書き込みを一旦中断した。

顔合わせの場所に到着したのだ。

他国からの要人をもてなす時に使用されている、離宮である。


こうして俺は今世で、両親とともに皇子との初対面をはたしたのだった。


やわらかい黒髪に、金色の目をした美しい子供であった。


「アイリス・サーヴェです。

お初にお目にかかり光栄です、殿下。

殿下におかれましては、ご機嫌麗しゅう」


三歳でも、妃候補として名が上がっていたから、基本的なこんな挨拶も出来るように教育されていた。

だからか、自分でも驚くほどスムーズに挨拶ができた。


「あ、えと、その」


ノア殿下はあたふたとしている。

その横で、


「まぁ、まだ三歳なのにしっかり挨拶ができるなんて、凄いわ!」


ノア殿下の母親が、俺を見て目を丸くしている。

彼女は側室である。

元々、王妃の身の回りの世話をするメイドだったが、今の龍皇に見初められ後宮入りをした。

彼女の種族は人間族と龍神族のハーフである。

そして、ノア殿下を産んだのである。


「ほら、ノア。

貴方もしっかり挨拶なさい」


「あ、う、うぅ。

……――にちわ」


こ……声がちいせぇ!!!!

もっとハキハキ喋れや!!

お前、それでも俺の首を刎ねた男か!!

いや、今回はまだ刎ねてないけど!!


「もう、恥ずかしがっちゃって。

ごめんなさいね、この子ったら、アイリスちゃんが可愛すぎて照れてるのよ。

嫌いにならないであげてね」


俺は愛想笑いを浮かべる。

こんな時、どんな顔をすればいいのかわからない。

今は女の子なのだから、【可愛い】と言われれば嬉しそうにするのが正解な気もしなくもない。

それにしても、ノア殿下の母上はかなり気さくな方のようだ。


「嫌いになんてなりません!

ノア殿下が物凄くカッコよくて、わたしもとても緊張してるんです」


「あらあら」


嬉しいわぁ、とホワホワした反応が返ってくる。

一方、ノア殿下は耳まで真っ赤にして俯いてしまっていた。

なんなら、両手の指をもじもじさせている。


……これが、どうしてああなるんだ??


それにしても、これと、仲良くなる??

無理じゃね?

だって、俯いて俺のことをチラ見すらしないのだ。

まぁ、これから少しずつ仲良くなっていけばいいか。

政略結婚ではあるが、長い付き合いになるのはそうなのだし。


一周目のことは、一周目のこと。

今回は今回だ。

割り切っていくよう心掛けよう。


しかし、何でまたこんな子が、あのような龍皇になってしまうのか。


疑問でしか無かった。

その時だ。

パリンっ、とガラスが割れる音。

目の前に矢が突立つ。

そして、閃光が走り、続いた衝撃とともに俺の意識は途切れた。


なんと、俺は死んでしまったのだった。

それだけはわかった。



そして気づいた時、俺は馬車に揺られていた。


「アイリス、気分でも悪いのか?」


そんな、今世の父親である、侯爵の声。


「……え??」


何が起きた??

今の今まで、俺はノア殿下と初対面していたはずだ。


「やっぱり、やめておけば良かっただろうか」


心配そうな、そして暗い父親の声。

続くのは、今世の母親である侯爵夫人の言葉だ。


「皇室からの直々のお誘いですよ、断れるわけないでしょう」


待て待て待て、なんだこれ?!

この流れを俺は知っている。


このあと、起こることも知っていた。


そして俺はもう一度、ノア殿下と初対面を果たしたのだった。


なにもかも、同じだった。

ついさっき、経験したことと同じ。

ということは、このあと……。


俺は不意に窓を見た。

パリン、とまた窓ガラスが割れる音。

突き立つ弓矢。

そして、閃光。


意識が途切れ、すぐに覚醒する。

また、馬車に揺られていた。

父親の侯爵の言葉が、俺へむけられる。


「アイリス、気分でも悪いのか?」


これは、間違いない。

妙な確信があった。


俺は同じ時間を繰り返している!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ