二十三話目
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812:考察厨
あー、察するに
スレ主が死んで、ループが起こって
スネークはそれに巻き込まれて酔ったのか??
813:スレ主
また時間が戻ってるから、死んだんだろうけど
いつ死んだのかがわからん
今回は帰るとこまでは覚えてる
814:考察厨
ふむ
……時間差で毒が効いたとかか??
815:スレ主
苦しんだ記憶もないんだが
816:考察厨
この前、スレ主の今の実家で襲撃受けただろ
アレと同じことが起きてたんじゃないか?
817:スレ主
え、でも今回は誰も寝てないけど
818:名無しの転生者
この前って、屋敷の人達全員眠らされて
その隙に皇子様が暗殺されそうになった、アレか?
819:考察厨
>>818
(*´・д`)-д-)))ソゥソゥ
820:名無しの転生者
えー、でもそうなると変じゃない?
今回は皇子様、お茶会に参加してないじゃん
なんで、スレ主が殺されてるの?
821:名無しの転生者
もしかして、スレ主に標的が変わった??
822:考察厨
>>821
可能性はあると思う
まぁ、全く別の奴が皇族の覚えがめでたくなったスレ主をやっかんで殺害したって可能性も無くはないが
でも、ほぼほぼ殺害理由は無いんだよ
現状、スレ主の婚約者である皇子様は皇位継承権がないし
スレ主に至っては、やんごとなき人達の覚えがめでたいっていってもまだ三歳
今は神童だなんだって言われても、大人になれば普通の人になる可能性だってあるだろ
スレ主の父親が恨まれてて、そのとばっちりって可能性もあるか
でも現状、スレ主が狙われるとしたら婚約してる皇子様関連ってのがしっくりくる
これは俺の勘でしかないけど
823:考察厨
スレ主が皇子様にとっての大切な存在に格上されたと、件のカルト教団が判断したら
まぁ、狙いが変わるのも頷ける
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なるほど。
たしかに、サーヴェ侯爵邸の襲撃の時は、俺はその気配にすら気づかず眠らされていた。
同じ手で俺だけ狙い撃ちしたのなら、とりあえず納得は出来た。
それなら、出来ることはある。
とりあえず、まずは、人目を忍んで【祝福のベール】をかけて、と。
……人目を忍んで??
周囲をぐるりと見回す。
お茶会の招待客と給仕達が目に入る。
こんな中で魔法を使ったら目立つし、マナー違反もいいところだ。
どうしよう。
あ、そうだ!!
「うわぁ、たくさんのお菓子!!」
俺は子供っぽい演技をしつつ、なるべく人のいなそうな場所を気配で探りそこへ一直線に向かう。
「ア、アイリス?!
待ちなさい!!」
すまん。
こっちも命がかかってるんだ、父上。
お茶会の会場である部屋から抜け出し、鍵のかかっていない空き部屋へ転がり込む。
さっさと【祝福のベール】をかけて、空き部屋を出ようとしたら、誰かが入ってきた。
なんとなく違和感があって、つい隠れてしまった。
自分の気配も消す。
すぐに違和感の正体がわかった。
気配と足音の数があってなかったのだ。
気配は二つ。
しかし聞こえてきた足音は一つだった。
足音を消している方は、スパイか暗殺者か。
あるいはその両方か。
とにかく、普通の貴族や給仕ではないのはたしかだ。
「万事良好ですよ」
この声は、リリ??
「えぇ、皇太子様はフィアナとの婚約を破棄するとのことです。
約束させました」
は??
「これで、私は歴史に名を残すことができる」
待て待て待て、何の話だ??
もう一人がボソボソとなにかをささやく。
声が小さくて、なんと言っているかはわからない。
しかし、リリがそれに答える。
「えぇ、フィアナには【神聖書】の記載通りに稀代の悪女として退場していただきますわ」
うっとりとした声。
しかし、背筋にゾワゾワしたものを感じる、そんな悪意に満ちた声だ。
つまり、リリも【円環教団】の手先だったってことか。
待てよ?
ということは、これも元々あったことか??
俺の脳内に、情報が浮かび展開する。
情報を確認しようとした、瞬間。
すぐ横に気配が生まれる。
ガツッと頭を殴られた。
衝撃で、情報を確認出来ない。
もう一人いた、のか。
朦朧とする意識のむこうで、リリとほか二人の黒ずくめの人物が言葉を交わしているのが見えた。
俺を殴ったヤツの声も、辛うじて届く。
「この子供は、どうにも変だ」
リリが首を傾げる。
「【神聖書】にすら名前がない、ただのモブの子供でしょう??
サーヴェ侯爵の娘なんて聞いたこともない」
「……我々の邪魔をしているようにみえる。
教祖様も気にしておられる」
「でも、モブはモブ。
ただの子供よ、考えすぎだわ」
「ならば、なぜサーヴェ侯爵の屋敷にむかった同胞は命を落とした??」
リリは答えられない。
彼女が、教団でどういった立ち位置なのかはわからない。
けれど、ノア殿下とは別件でこの国を裏からしっちゃかめっちゃかにする意図で動いていたのは理解した。
そして、その理由が【神聖書】の記載にある登場人物となることであるのも、今の会話でわかった。
なら、俺のすることは一つだ。
俺は掲示板に手短に、今度はちゃんとこれから死ぬことを書き込んだ。
スネークの反応は待てない。
俺は身体強化の魔法を使って口周りの筋肉を強化し、舌を噛みちぎった。
舌だけは、身体強化の効果を受けないよう調整もした。
俺を殴った人物が驚く気配が伝わる。
残った舌が喉に詰まる。
神様の加護のおかげで、痛みと苦しみは無かった。
新しく情報は得た。
これで、次は相手を出し抜けるはずだ。




