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【やり直し】死んで、女の子に生まれ変わって自分を殺したやつと婚約した件【人生】  作者: 稲村つむじ


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十五話目

殿下の背を見送って、メイドと共に自室へ戻る。

あとは同じ流れをこなして、ベッドへと潜り込んだ。

掲示板を確認する。

ほとんどスレッドは消費されていなかった。


――――――


25:スレ主

また死んだ(´・ω・`)

首落とされたの久々すぎて、驚いた


26:名無しの転生者

>>25

驚いた、で済ませんなwww


――――――


とりあえず、何が起きたのか書き込む。

スレ民達の反応は早かった。


――――――


30:名無しの転生者

なるほどな


31:名無しの転生者

とりあえず、眠る系の魔法が使われてたのか


32:考察厨

スレ主が無事だったのは、魔法を無効化する魔法のおかげか

でも、死ぬのは避けられなかった

つーことは、物理的な方法で首を落とされたわけだ

つまり、スレ主殺害に関してだけは魔法は使われてないわけだ


――――――


おそらく、考察厨が書いてるとおりなのだろう。

魔法による害からは守られた。

けれど、魔法ではない攻撃には無防備だった。

一応【身体強化(フィジカル)】は使えるから、今回はそれを掛けておくことにしよう。


祝福のベール(ベネディクティオ)】も忘れずにかけなおす。


それから俺は、掲示板を見た。


――――――


33:名無しの転生者

でも、これってどういうことなんだ??


34:考察厨

なにがなんでも、皇子を闇堕ちさせたいやつがいるんだろ

だから、元々の世界じゃ皇子の家族や家族候補が殺されまくっていったと考えられる


35:名無しの転生者

けどだとすると

今回はちと奇妙じゃないか?


36:スレ主

奇妙??


――――――


思わず書き込んでしまった。

考察厨が説明してくる。


――――――


37:考察厨

>>36

今までの、皇子の闇堕ち関係イベントは

少なくとも皇子の目の前で起きてた

でも、今回はわざわざスレ主含め関係者を眠らせてる

これ、皇子だけ起きてるとかはなんとなく考えにくいんだが


38:名無しの転生者

あ、たしかに


39:名無しの転生者

眠らせる理由があった、とか?


40:考察厨

まぁ、皇子の母親を惨殺させて

起きたらそれを目撃させる、ってのを目的にしたのかもな

あとは、惨殺する標的に屋敷の人間も含まれてるのかも

ただの想像だけどさ

動いてる人間一人一人殺すより、眠らせてから殺した方が効率はいいだろ


41:名無しの転生者

だとしても、だ

スレ主の今の実家は侯爵家なんだろ?

警備は何してたんだ??


42:スレ主

腕のいい警備がいるんだけどなぁ


43:考察厨

相手はそれより強かったってことなんだろ

しかし、これでわかったのは

やっぱり皇子の闇堕ちは意図されたものだった可能性が高いってことだ

そうじゃなければ、ここまでのことはしないだろ



――――――


そうなのかもしれない。

いや、きっとそうなのだろう。

けれど、それならますますわからない。


何故、殿下なのか?

なんでここまでのことをする必要があるのか?

そして、殿下の闇堕ちを望んでいるのは誰なのか??


気づいたら、思ったことがそのまま書き込まれていた。


――――――


50:考察厨

さてね

手元にある情報だけで考えるなら

皇子に大陸を支配させたい誰かさんがいるんだろうな

それが誰かはわからんが


――――――


とにかく、情報が少なすぎるのだ。

神様から与えられた情報を確認してみたが、皇子を闇堕ちさせる理由、闇堕ちをさせたい存在のことは出てこなかった。

つまり、神様ですら与り知らない何かが起きている、ということなのだろうか??

だとすれば、それは、その存在――仮に【黒幕】と呼ぶが――【黒幕】はいったいどんな存在なのだろう。


と、そこで閃いた。

閃いた考えがそのまま掲示板へと書き込まれる。



――――――


56:スレ主

俺の首落としたヤツ、とっ捕まえれば情報ききだせんじゃね??


57:考察厨

あー、たしかに

でも、生け捕り必須だぞ

できるか?


58:スレ主

やる

まぁ、何回か死ぬこと確定だけどな

やる

なんで殿下を闇堕ちさせたいのか、普通に知りたい


59:名無しの転生者

まぁ、恋人の未来を守るためでもあるもんな

まずは情報収集が先か


60:名無しの転生者

死ぬの前提になってるな

大丈夫か??


61:スレ主

なるべくなら死なないほうがいいけど

仕方ないだろ

まぁ、とりあえず待っててくれ

暗殺者を生け捕りにしたら、また書き込みにくる

(・ω・)ノシ


――――――


早速、俺は行動した。

先程と同じように、屋敷の空気が静まるのを待つ。

眠りの魔法が発動されるのを待つ。

その時が来て、自室を出る。

今度は気配を消す。

元々、殿下暗殺のために磨いた技術だ。

まさか、殿下を守るために使うことになるとは思っていなかった。


そうして、ソロリソロリと敵の気配を探りつつ、屋敷の中を移動する。

あちこちで、屋敷で働いている者たちが眠っている。


「居るなぁ」


招かれざる客の気配。

殿下と母君がいるであろう、客室にむかっている気配。

探索(サーチ)】の魔法、覚えておけば良かった。


探索(サーチ)】とは、冒険者たちがダンジョン探索やモンスター討伐をする時にその場所の把握、またはモンスターの位置を確認するための魔法である。


前世では魔法の才能がなかったので覚えられなかった。

だから、気配を探ることを覚えた。

今世では、その能力が引き継がれていたので覚えなくてもいいか、と考えていた。

しかし、こんなことがこれからも起こるのなら覚えていた方がいいだろう。


とにかく、まずは今ある手札で現状を乗り切るしかない。


全く覚えて無いけど、感想欄閉じてたので開けた件。

気が向いたら、コメントよろしくお願いします。


……殿下の名前が、別作品と被ってるのは考えるのが面倒でのめしこいただけです。

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