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今すぐそのゲームを一時停止しなさい!!

午前8時。


まだ学校へ向かうバスの中。


ケイが俺のほうを見た。


「おい、デイビッド」


「ん?」


「学校の寮で暮らしてみたいって、考えたことあるか?」


「絶対にイヤだ!!」


ケイは瞬きをした。


「…………」


「返事、早すぎないか?」


「いや、俺に何て答えてほしかったんだよ?」


「うちの学校の寮生活が、普通の寄宿学校と同じだと思ってるのか?」


「通学生ですら、特に自慢できるようなもんじゃないぞ」


ケイはため息をついた。


「お前、本当にこの学校嫌いなんだな」


「当たり前だろ」


「この学校にあるもの、全部意味が分からないんだよ」


「そりゃ、母さんと父さんが俺をここに入れたわけだよ」


「学校ですでにこれだけカオスなんだぞ……」


「そこで暮らすなんて……」


「24時間ずっとだぞ」


「しかも、あれだけ生徒に自由を与えてるんだ……」


「俺なんて、謙虚で小さな家猫みたいなもんだろ……」


「虎の巣に放り込まれるようなもんだ!!」


俺の顔が青ざめた。


……あそこで何匹の家猫が死んだんだろう。


「ハハハハハ!」


ケイが大笑いした。


「自分に嘘つくなよ」


「お前なら、その中でも普通に生き残れるだろ」


「家猫?」


「笑わせんなよ」


「お前はむしろ……」


「家猫のふりをしてる、影の虎ってところだろ」


俺の顔が恥ずかしさで熱くなった。


「おいおい!!」


「俺にできることを過大評価するなよ!!」


「それに……」


「強いかどうかって話じゃないんだ」


「両親がずっと、この学校について俺に話してたんだ……」


「それで、俺には本当に寮に入ってほしかったらしい」


――回想。


中学三年生の頃。


俺は二階の自分の部屋で……。


自分のことだけをしていた。


『Call For War MOBILE(CFWM)』をプレイしながら。


「ダダダダダダッ!」


【ヘッドショット!】


【敵を撃破】


「おい、ケイ!!」


「お前、いったいどこで何やってんだよ!?」


ケイ「おい、デイビッド! 怒鳴るなって!」


「聞こえてるから!!」


俺はスマホを握る手に力を込めた。


「お前がクソみたいなBOTプレイをやめて……」


「このゲームをもっと真剣にやってくれたらなぁ……」


【伏せろ! スナイパーだ!】


「クソッ!!」


チャーリー「デイビッド!! スナイパーはお前の50メートル後ろだ!!」


「分かった!!」


「援護してくれ!!」


【リロード中!】


「ダダダダダダッ!」


そして――


なんと……。


母さんが俺の部屋に入ってきた。


「デイブ、あなた……」


「父さんと私から、あなたに話しておきたいことがあるの」


「ドカァァァン!!」


「誰だよ、俺にグレネード投げたの!?」


母さんの額に青筋が浮かんだ。


「デイビッド!」


「これでも食らえ、このクソ野郎!!」


「俺のマシンガンでも食らえ!!」


「ブゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」


【ヘッドショット!】


【FURY!】


【スナイパー撃破!】


ケイ「ナイス、デイビッド!」


「だろ!?」


「ダダダダダダッ!」


母さんは大きく息を吸った。


「デイビッド!!!」


部屋全体が揺れた。


俺の全身が凍りついた。


「ひ、母さん……」


「いつからそこにいたの?」


「今すぐ下に降りてきなさい……」


「私がそこまで行く前に!!」


「ダダダダダダッ!」


「でも、母さん……」


俺はスマホを見た。


「今、忙しいんだ!」


「ドカァァァン!!」


ケイ「おい、デイビッド!!」


「サボってんじゃねぇぞ!!」


俺は母さんを見つめた……。


冷や汗を流しながら。


「お前!!」


「今すぐそのゲームを一時停止して……」


「ケツを上げて……」


「さもないと……」


「この家で、本当のCall For Warを始めることになるぞ!!」


俺はゆっくりとスマホをベッドの上に置いた……。


そして立ち上がった。


「ダダダダダダッ!」


チャーリー「デイビッドはどこだ!?」


【伏せろ! スナイパーだ!】


俺はスマホを振り返った。


「……ぐすっ……ぐすっ……」


「いいか、私の時間を無駄にするんじゃないよ」


「は、はい……」


「分かりました、母上……」


ケイ「何が起きたのか知らないけど……」


「デイビッド抜きで続けようぜ」


「……あのBOTは死なせとけ」


……俺、ここにいるんだけど。


涙が頬を伝った。


そして――


俺は部屋を出た。


その試合がどうなったのかを知ることもなく……。

どうも、デイビッド・カーターだ。


最近、作者から宣伝担当に任命された。

ちなみに俺自身の物語の宣伝だぞ!!!


マジで……

めんどくさい。


さっさと家に帰って。

アニメでも見て。

たまにはゆっくりしたいだけなのに。


だから、頼むから俺の仕事を楽にしてくれ。


この物語を楽しんでくれてる人も……

そうじゃない人も……

俺には関係ないけどな。


(文句は作者に言ってくれ)


でも、もし本当に楽しんでくれたり……

俺に同情してくれたり……

共感してくれたなら……


ブックマーク。

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じゃあ、また次回。

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