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ノクスラ・アカデミー

――回想。


中学三年生の頃。


俺は両親の前に立っていた。


「よ、呼んだ?」


二人は俺を見つめて……。


そして、完全に黙り込んだ。


「…………」


「…………」


「お願いだから!!」


「誰か、いい加減何か言ってくれよ!!」


父さんが咳払いをした。


「息子よ……」


ゴクリ……。


「は、はい、父さん?」


「頼む……」


「座りなさい」


俺はゆっくりと後ろを振り返った。


そこには、俺が座るための椅子が用意されていた。


……まるで取り調べ室じゃないか。


……いったい何が始まるんだ!?


はぁ……。


俺は椅子に座った。


「それで……」


「これは一体どういうこと?」


両親は互いに顔を見合わせ……。


そして、二人そろって頷いた。


最初に父さんが口を開いた。


「息子よ……」


「はい?」


「お前の母さんと私は……」


「少し考えていたんだ……」


「お前が通うことになる高校について……」


「中学を卒業した後のな」


俺は首を傾げた。


「ん?」


「そんな話だったのか?」


「まあ……」


「心配する必要はない」


「普通に、俺たちの学区にある高校に行けばいいんだろ?」


父さんが頬を掻いた。


「えーっと……」


父さんが言い終わる前に……。


俺は笑った。


「本当に心配しなくていいって」


「学区内にも、まともな高校くらいあるだろ」


「息子よ……」


「それなんだが……」


「実はな……」


「もうお前を高校に入学させてある」


「…………」


「…………」


「……え?」


父さんが頷いた。


「そうだ……」


「その通りだ」


「そして、今回お前を呼んだ理由は……」


「どちらを選ぶか聞くためだ」


「通学生……」


「それとも、寮生活か」


「でも、俺はそもそもどの学校に行くかすら選ばせてもらってないんだけど!?」


母さんが口を開いた。


「分かってるわ」


「私たちが勝手に決めてしまったことは……」


「あなたに何も聞かずに、学校を選んだこともね」


「でも、これが一番いいと思ったの」


俺は立ち上がった。


「冗談だろ!!!」


母さんが割って入った。


「少なくとも……」


「お父さんの話を最後まで聞きなさい」


俺は父さんを見る。


はぁ……。


そして、また座った。


父さんは母さんのほうを向いた。


「ありがとう、ハニー」


「お前がいてくれて助かるよ」


母さんは微笑んだ。


「もちろんよ」


「これは……」


「デイビッドが生まれる前から、二人で決めていたことだから」


俺の目がピクッと動いた。


俺は困惑しながら、二人を交互に見た。


……全然安心できる話に聞こえない。


父さんが俺を見る。


「いいか、息子よ……」


「この学校はな……」


「私が母さんと出会った学校なんだ」


……余計に嫌な予感しかしない!


「その学校の名前は……」


「……ノクスラ・アカデミーだ」


……待て。


まさか、あのノクスラ・アカデミー?


カナダ最大級の高校の一つだぞ?


……急に、ものすごく嫌な予感がしてきた。


父さんは続けた。


「通学生なら……」


「普通の学校と何も変わらない……」


……そんなわけない。


「絶対に無理だ」


父さんが瞬きをした。


「え?」


「俺、あの学校には絶対に行かないからな!!!」


二人は俺を見つめた。


「え!?」


「でも、どうして?」


俺は信じられないという顔で父さんを指差した。


「本気で言ってる!?」


「二人とも、インターネットで何が起きてるのかちゃんと見てるのか!?」


「何人の生徒が自殺で亡くなったと思ってるんだ!?」


「あそこで何件のギャング同士の抗争が起きたと思ってる!?」


「今まで学校が閉鎖されてないこと自体、奇跡だぞ!!」


父さんはただ頷いた。


「まあ……」


「お前なら……」


「きっと大丈夫だろう」


「…………」


「はぁ!?」


「いや、それ全然意味分かんないから!!」


父さんはため息をついた。


「デイビッド……」


「お前は武術のことになると天才なんだ」


「小学校の頃を覚えてるか?」


「クラスメイトをボコボコにしただろ?」


俺の目がピクッと動いた。


「……あれは、別に誇れるような思い出じゃないんだけど」


父さんは俺の言葉を無視した。


「お前は母さんにそっくりだったよ……」


「母さんがノクスラ・エンフォースメント・ビューローの一員だった頃にな」


「……NEBだ」


「ノクスラ・アカデミーに通っていた頃の話だ」


俺は瞬きをした。


「待って……」


「母さんって警察官だったの!?」


「そうだ!!」


父さんの目がキラキラと輝いた。


そして、顔いっぱいに満面の笑みが広がった。


母さんはすぐに父さんの袖を引っ張った。


「あなた……」


「やめて」


母さんの顔が真っ赤になった。


そして、声を落として呟く。


「恥ずかしいから……」


俺は二人を、完全に呆然としたまま見つめた。


……母さんが恥ずかしがってる?


「もういい!!」


「俺の答えはノーだから!!」


父さんが咳払いをした。


「それに……」


「この学校だって、悪いことばかりじゃない」


「現実の世界がどういうものなのかを学ぶには、いい場所だ」


「同級生たちとの人脈もできる……」


「その人脈が、将来お前を助けてくれるかもしれない」


「それに、もし寮を選べば……」


「一人で生活する経験もできる」


俺は眉をひそめた。


「一人でって……?」


父さんは頷いた。


「寮費を自分で払うってことだ」


「働く」


「自分のお金を管理する」


「自分の洗濯もする」


「自分自身に責任を持つ」


「…………」


俺は完全に信じられないという顔で父さんを見つめた。


「うん……」


「……ないわ」

どうも、デイビッド・カーターだ。


最近、作者から宣伝担当に任命された。

ちなみに俺自身の物語の宣伝だぞ!!!


マジで……

めんどくさい。


さっさと家に帰って。

アニメでも見て。

たまにはゆっくりしたいだけなのに。


だから、頼むから俺の仕事を楽にしてくれ。


この物語を楽しんでくれてる人も……

そうじゃない人も……

俺には関係ないけどな。


(文句は作者に言ってくれ)


でも、もし本当に楽しんでくれたり……

俺に同情してくれたり……

共感してくれたなら……


ブックマーク。

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じゃあ、また次回。

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