自業自得
俺は完全に信じられないという顔で父さんを見つめた。
「うん……」
「……ないわ」
父さんが瞬きをした。
「でも……」
「実際、かなりいい学校だぞ」
「お前と同年代の有名人だって通ってるんだ」
俺は眉をひそめた。
「だから何だよ!?」
「俺は殺されに行きたいわけじゃないんだぞ!」
「それに……」
「そもそも、そんな注目を浴びたいとも思わない」
「人気者だらけの中に巻き込まれたら……」
「絶対疲れるだろ!」
父さんは俯いた。
そして、その声が低くなる。
「……それがお前の最終決定か?」
俺はためらった。
「えーっと……」
「まあ……」
「なんでそこまでして、俺をあそこに行かせたいんだよ!?」
「それに、母さんが本当にあそこで警察官をやってたって知った今……」
「母さんが何人の敵を作ったのか、気になるんだけど」
「なあ、母さん!?」
俺はすぐに母さんのほうを向いた。
母さんはただそこに座って……。
静かに話を聞いていた。
一方……。
父さんの肩が震え始めた。
「いや!!」
父さんは大量の冷や汗をかき始めた。
「そういうことなら……」
「この話は終わりだ」
「だから、俺たちは――」
「そこまでよ」
母さんが、ついに口を開いた。
部屋が静まり返った。
父さんはゆっくりと、忍び足でドアへ向かい始めた。
「どこへ行くつもり?」
母さんが父さんを睨みつけた。
「息子が質問したのよ」
「そして私は……」
「息子には知る権利があると思うわ」
父さんの動きが止まった。
「し、知る……?」
「必要が……あるのか?」
俺は二人を交互に見た。
……質問したときは、ただの冗談だったんだけど。
……待て。
……まさか……。
俺はゆっくりと目を細めた。
母さんは腕を組んだ。
「あなたが話さないなら……」
「私が話すわ」
父さんの目が大きく見開かれた。
「でも、それは裏切りだろ!!」
母さんは微笑んだ。
「まあ……」
「あなたはもう……」
「私のアカデミー時代の話を息子にしたでしょう?」
「だから……」
「今度は私が、あなたのことを話すわ」
父さんの顔から血の気が引いた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
俺は父さんを見つめた。
……ったく。
……大げさだな。
……そんなに恥ずかしいことなのか?
母さんが話し始めた。
「まず、あなたが聞いた質問だけど……」
「私が何人の敵を作ったのかって話ね……」
「それはむしろ……」
「あなたのお父さんに聞くべきね」
「…………」
俺は瞬きをした。
「…………」
「ええええええええ!?」
父さんは両手を合わせた。
「ハニー!!」
「頼むからやめてくれ!!」
母さんは父さんを無視した。
「いい?」
「あなたのお父さんは……」
「ハニー、頼む……」
「あなたのお父さんは……」
「頼む!!」
「あなたのお父さんは……」
「お願いだから!!」
「神に誓って……」
「本当に頼むから、やめてくれ!!」
母さんは歯を食いしばった。
「途中で口を挟むのをやめなさい!!!」
母さんは父さんを真っ直ぐ指差した。
「自業自得でしょ!!」
そして、ため息をついた。
父さんはゆっくりと後ずさりし……。
そして、静かに自分の椅子へ戻って座った。
頭を垂れ……。
完全に敗北していた。
母さんは咳払いをした。
「さて……」
「どこまで話したかしら?」
俺は手を挙げた。
「……父さん?」
母さんは頷いた。
「ああ、そうね」
「あなたのお父さんは……」
「……昔、ギャングのリーダーだったのよ」
――現在。
まだバスの中。
ケイの目が大きく見開かれた。
「うわぁぁ!!」
「お前の父さん、昔ギャングのリーダーだったのか!?」
俺は頷いた。
「うん」
ケイの目に星が浮かんだ。
「めちゃくちゃカッコいいじゃん!!」
バスの中の女子たちが、すぐにうっとりし始めた……。
胸を押さえる子もいれば。
口元を手で覆う子もいる。
中には、ケイを見ただけで今にも気絶しそうになっている子までいた。
俺はケイを見つめた……。
顔が真っ青になる。
「ったく、もう!!」
「そのキラキラどうにかしてくれない!?」
「その目で本当に人を殺しかねないぞ!!」
「それに……」
「自分がその息子だったら……」
「そんなにカッコいい話でもないんだけどな」
ケイは肩をすくめた。
「でもさ……」
「それでも、めちゃくちゃすごいって!」
「いっそ、お前自身のギャングを作ろうぜ」
「もう俺がいるだろ……」
「それにチャーリーもいる」
「最初は三人で始められるぞ」
「そんなの絶対にやらないからな!!」
ケイは後頭部を掻いた。
「あ……」
「悪かったな」
俺は俯いた。
はぁ……。
「……続けよう」
どうも、デイビッド・カーターだ。
最近、作者から宣伝担当に任命された。 ちなみに俺自身の物語の宣伝だぞ!!!
マジで…… めんどくさい。
さっさと家に帰って。 アニメでも見て。 たまにはゆっくりしたいだけなのに。
だから、頼むから俺の仕事を楽にしてくれ。
この物語を楽しんでくれてる人も…… そうじゃない人も…… 俺には関係ないけどな。
(文句は作者に言ってくれ)
でも、もし本当に楽しんでくれたり…… 俺に同情してくれたり…… 共感してくれたなら……
ブックマーク。 評価。 または感想を残していってくれ。
じゃあ、また次回。




