探検 その 2
俺はゴブタで妥協するしかなかった。
俺たちはモールを歩いた。
そして俺は、そのTシャツを見ていた。
ゴブタって、まあ、そこそこカッコいいよな。
カッコいい……っぽい?
ハァ……
いいTシャツだ、と自分に言い聞かせている。
でも……効かない。
ケイが俺を見る。
「心配すんなって、なあ。」
「どんな魔王がお前を襲おうとしても……!!」
「俺たちが守ってやる!!」
ケイとチャーリーは、Tシャツがキラキラ輝く中、決めポーズで立っていた。
「……」
「お前ら、楽しんでるだろ。」
チャーリーがメガネを押し上げる。
「はて、いったい何のことを言ってるのかな?」
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ようやく、友達同士でただ座ってくつろげるスペースに着いた。
俺は周りを見回した。
いつも通りに過ごしてる人たち。
上へ下へ動くエスカレーター。
こういう場所なのに子供がいないのは、けっこう変な感じだ。
いや、何を期待してたんだ。
なんせ、この街は学生であふれてるんだから。
まあ、そのせいで女子が妊娠して退学になったって驚かないな。
この学校の自由さは、もはや次元が違う。
チャーリーはノートパソコンを開いていた。
画面には、SF映画でしか見ないような表示がいくつも並んでいるのが見えた。
俺はチャーリーを見た。
「えーっと、チャーリー。」
「ん?」
「何してるんだ?」
チャーリーが体を震わせ、冷や汗をかき始める。
「あ、えっと、その……」
「前に、僕専用のGPSの話をしたことがあっただろう。」
それで?
「実はね、ドローンに街全体をスキャンさせてるんだ。」
「そ、それで、正確な地形と目印をつかめるようにと思って。」
「……」
「なるほど……」
「で、そのドローンは今どこにあるんだ?」
「ええと、ドローンは……」
「だから、どこなんだ?」
チャーリーはため息をつく。
「Nexus Towerにある。」
「なんだって!!そんなに遠いのか!!」
ケイがチャーリーを見る。
「うわ……マジか……」
「それって、ここから何キロ離れてるんだ?」
「でも、街の中心からの方が、正確な道や場所が分かるんじゃないかな?」
「……」
俺たちはチャーリーを見つめた。
それからケイが、チャーリーの肩に両手を置く。
「なあ……」
「お前がじっくり調査できてるのは、嬉しいよ。」
「でも、これだけは言っとく。」
「もしここにNEBかARMYが現れたら……」
ケイはチャーリーの目をまっすぐ見る。
「俺たちは迷わずお前を突き出す。」
俺は腕を組んだ。
「その通りだ。」
「お前と道連れになる気はないからな。」
チャーリーは言う……
「君たちは薄情だ!!」
「僕は僕たちのためにやってるんだよ!!」
俺は言う……
「わかってるよ。」
「それには感謝してる。」
「でも、最悪の事態になったら……」
「もう『俺たち』じゃない。」
俺はチャーリーを指さす。
「お前ひとりだ!!」
お前……
お前……
言葉が頭の中で響き、チャーリーのメガネにひびが入る。
チャーリーはふうっと息を吐く。
「わかったよ、もう。」
「ドローンを呼び戻すよ。」
皆さんこんにちは!ノクスラLTです!いつも読んでいただきありがとうございます!
いよいよ、デイビッドのノクスラ学園での初日がクライマックスに突入します。
もし、ここからの展開の予告編トレーラーを作るとしたら、きっとこんな感じになるでしょう。
「僕の名前はデイビッド・カーター」
「僕が望むのは……ただ家に帰ることだけだ」
だが、世界はそれを許さない。
雪の中から、一つの声が響く。
「やあ……『天才』君」
突如として訪れる純然たるカオス。
凍えるような寒さの中、仮面の男がブレザーを脱ぎ捨てて叫ぶ。
「お前はふざけてるかもしれないがな、俺は本気なんだよ!!」
屋上の緊張感は、ついに最高潮に達する。
だが、その時――
愚痴が、ピタリと止む。
デイビッド・カーターの、スイッチが入る。
冷酷で、すべてを計算し尽くした瞳。
放たれる、たった一つの問い。
「教えてくれ……お前を突き動かしているものは、なんだ?」
そして、凍てつく屋上の遥か上空では、何者かがその一挙手一投足を監視している。
街のどこか、摩天楼の頂に立つ、純白のタキシードに身を包んだ男。
微動だにせず。
ただ、待っている。
デイビッドはただ、平穏な夜を過ごしたかっただけだった。
だが今、彼は生徒会に対して証明することになる。
自分がまさに、彼らの恐れる通りの存在であるということを。
ポップコーンの準備はいいですか!?
それでは、次のチャプターでお会いしましょう!




