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探検 その1

服屋でレジを済ませた。


チャーリーはズボンを試着した。


そして、すげえ。


前よりしっかりして見える。


クラシックの黒いジョガーパンツが、メガネキャラに本当によく似合っていた。


チャーリーが試着室から、キラキラしながら出てくる。


ケイがニヤリと笑う。


「見ろよ、ドヤ顔しちゃってさ。」


「……はどうなったんだ……」


「うわあ!僕、ズボン穿いてるー!!」


「僕は死ぬううう!!」


ケイは自分の首を絞め始める。


「ぐえっ!あああっ!」


それから声を落とす。


「頼む……」


「こ、ころ……して。」


チャーリーはケイをじっと見る。


「は、は。実に面白いことだ。」


「わかってるだろう、君はきちんとすべきだ。」


チャーリーは片手をポケットに入れる。


「今の君の振る舞いは……」


メガネを顔に押し当てる。


「君には似つかわしくない。」


「でも……」


「どうやら、僕と同じ意見なのはデイビッドだけみたいだね。」


その場の女子たち


「やだ、すごいイケメン。」


「あの人と結婚したーい!!」


みんな目をキラキラさせて、ケイを見ている。


まあ……


チャーリーの言いたいこともわかる。


ケイは文字通り、床の上で死にかけの魚みたいにのたうち回っている。


それなのに……


俺たちはモブキャラだ。


俺はケイのそばまで歩いた。


手を貸して起こした。


それから、俺は笑う。


「遊びに行こうぜ!!」


「おー!!」


________________


最初に行ったのは、Noxra City(ノクスラ・シティ) Mall(モール)の中にあるゲームセンターだ。


今朝ケイが気を取られた東門の近くのほうに行くことも、一応は考えた。


でも結局、全部Noxra City Mallの中で遊ぶことにした。


だって、この寒さの中を1時間も歩いて目的地まで行くなんて、期待されても困る。


________________


次は映画館に行って、映画を観た。


映画といっても……


俺が言っているのは、新作アニメ映画、その名も


『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海(そうかい)の涙編』


最初にこのアニメの存在を知ったときは


特に興味はなかった。


でも、すげえ!!


これ、たぶん今までで最高の異世界作品かもしれない!!


特に、アニメシリーズを本当に完結させる予定があるとなれば。


ゴホン――


他の異世界作品みたいに、1期だけやって、あとはなかったことにされるのとは違う。


カド――


ゴホン


ゴホン


よし、先に進むぞ!!


________________


その後、俺たちは映画のグッズを身につけて、モールの中を歩いていた。


もちろん、三人ともめちゃくちゃかっこいいキャラのグッズを選んだ……


えーと……


少なくとも二人は、めちゃくちゃかっこよかった。


当然、ケイが選ぶのはベニマルのグッズだ。


チャーリーはディアブロのグッズだ。


俺は!?


回想


「申し訳ございません、リムルのグッズは在庫切れでございます。」


俺は店員の子を見た。


「ああ、気にしなくていい。」


「そんなに細かく作り込んでなくていいんだ。」


「胸に青いかたまりが付いてるだけでもいい。」


「それをもらうよ。」


俺は笑って、店員の子を見る。


店員の子はリストを確認する。


「申し訳ございません、お客様。そちらはございません。」


「……」


「わかった。」


「じゃあ、大賢者/ラファエルは?」


「それとも、『告。』とだけ書かれたシャツは?」


「いいえ、お客様。ございません。」


「……」


「ミリム、ランガ、シオン。」


「いずれも在庫切れでございます、お客様。」


ケイとチャーリーが、腹を抱えて爆笑しながら俺を見ている。


俺は二人を指さした。


「あの二人が着てるやつをもらう!!」


「申し訳ございません、お客様。あちらが最後の二着でございます。」


「ただ今、あちらのお二人がお召しになっております。」


「おいおい、勘弁してくれ!!」


ケイとチャーリーが、どっと笑い出した。


店員の子まで、口を押さえて顔をそむけた。


俺はため息をついた。


「じゃあ教えてくれ、何ならある?」


「そうですね、在庫を確認いたしますと……」


「ガビルのグッズが少々ございます。」


「リグルドの筋肉Tシャツ。」


「それと、ゴブタ。」


「……」


「……」


俺はカウンターに腕を置く。


「じゃあ……」


俺は店員の子を見る。


「『俺だけレベルアップな件』のグッズ、ある?」

皆さんこんにちは!ノクスラLTです!いつも読んでいただきありがとうございます!

いよいよ、デイビッドのノクスラ学園での初日がクライマックスに突入します。

もし、ここからの展開の予告編(トレーラー)を作るとしたら、きっとこんな感じになるでしょう。

「僕の名前はデイビッド・カーター」

「僕が望むのは……ただ家に帰ることだけだ」

だが、世界はそれを許さない。

雪の中から、一つの声が響く。

「やあ……『天才』君」

突如として訪れる純然たるカオス。

凍えるような寒さの中、仮面の男がブレザーを脱ぎ捨てて叫ぶ。

「お前はふざけてるかもしれないがな、俺は本気なんだよ!!」

屋上の緊張感は、ついに最高潮に達する。

だが、その時――

愚痴が、ピタリと止む。

デイビッド・カーターの、スイッチが入る。

冷酷で、すべてを計算し尽くした瞳。

放たれる、たった一つの問い。

「教えてくれ……お前を突き動かしているものは、なんだ?」

そして、凍てつく屋上の遥か上空では、何者かがその一挙手一投足を監視している。

街のどこか、摩天楼の頂に立つ、純白のタキシードに身を包んだ男。

微動だにせず。

ただ、待っている。

デイビッドはただ、平穏な夜を過ごしたかっただけだった。

だが今、彼は生徒会に対して証明することになる。

自分がまさに、彼らの恐れる通りの存在であるということを。

ポップコーンの準備はいいですか!?

それでは、次のチャプターでお会いしましょう!

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