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捜索と短パン

俺たちはカフェテリアにたどり着いた……。


チャーリーを探して、辺りを見回す。


だが……。


見つからない。


「あいつ、いったいどこにいやがるんだ!?」


ケイは腕を組んだ。


「おい、落ち着けって」


外は文字どおり寒い。


「もしかしたら、チャーリーは外にいるんじゃないか?」


「あいつのことだしな」


「でも、外で何してるんだよ?」


「寒すぎるだろ」


「ほら……」


「散歩でもしてるんじゃないか?」


この寒さの中で!?


外はもうマイナス30度近いんだぞ!!


「ケイ、あいつに電話して、さっさとここに呼び戻せ」


俺は椅子に向かってずんずん歩き……。


腕を組んで腰を下ろした。


ケイはチャーリーに電話をかけ……。


スマホを耳に当てた。


「俺はここから一歩も動か――」


「つながらない」


クッソォォォォォォォォ!!


俺とケイはEブロックの周辺を歩き始めた……。


チャーリーを捜索するために。


風はどんどん強くなっていく。


寒すぎる……。


「さ、さ、寒すぎる……」


ケイはスマホを見下ろした。


「どうやら、あいつのGPSはオフみたいだな」


俺はケイを見た。


「スマホの電源が切れてるのか?」


ケイは肩をすくめた。


「さあな」


俺は両腕をこすった。


「もう中に戻りたい……」


「暖房の効いた、あったかい場所に……」


突然、風がさらに強まった。


ゴォォォォォォッ!!


凍えるような風の中、俺は目を細めた。


「まるで吹雪の中を歩いてるみたいだ……」


すると、ケイが突然飛び跳ねた。


そして、俺に笑顔を向けた。


「だよな!?」


ケイは辺りを見回した。


どこもかしこも、完全に雪に覆われていた。


辺りには、ほとんど人影もない。


ケイは遠くを見つめた。


「まるで『ゲーム・オブ・スローンズ』の世界みたいだな」


「俺たちに黒い中世風の服を着せれば……」


「遠征に向かう〈冥夜の守人〉みたいになるぞ」


ケイは顔を上げた。


目をキラキラと輝かせながら。


「それで、アンデッドと戦うんだ!」


「めちゃくちゃカッコよくないか!?」


全ッ然よくねえ!!


いや、ああいうファンタジーが嫌いなわけじゃない……。


ただ、冥夜の守人って白人ばっかりだっただろ。


雪の色に紛れるのも簡単だ。


一方、黒人の俺が黒い服を着ていたら……。


どう考えても、めちゃくちゃ目立つ。


アンデッドの格好の的になるだけだ。


「えっと……デイビッド?」


ケイの声が聞こえた。


俺は我に返った。


「悪い、何だって?」


「お前、何考えてたんだ?」


俺は腕を組んだまま、うつむいた。


「別に、大したことじゃない」


「ふーん……」


「まあ、いいけど」


ケイは雪に覆われた景色を見回した。


「それで、お前は冥夜の守人になるの、どう思う?」


「絶対に嫌だ!!」


ケイは驚いた顔で俺を見た。


「はあ!?」


「なんでだよ!?」


「男なら誰だって憧れるだろ!!」


俺は違う。


俺はサッカー場のほうを見た。


ほぼ一面が雪に覆われている。


「それより、俺たちは捜索救助任務に向かう冬季兵士って感じだろ」


「だって、実際にチャーリーを捜索してるわけだし」


ケイは俺の隣に立ち……。


サッカー場を眺めた。


「まあ、それもそうだな」


彼は顎をこすった。


「あいつ、どこにいるんだろうな」


そのとき――。


背後から声が聞こえた。


「やっと見つけたぞ、お前ら!!」


「ずっと探してたんだからな!!」


俺たちは同時に振り返った。


そこには、眼鏡をかけた男が立っていた。


ケイは目を見開いた。


「チャーリー!?」


すぐさま、彼に向かって歩き出す。


「チャーリー、お前いったいどこに――」


俺は慌ててケイの両肩をつかんだ。


「おい、待て」


ケイは振り返った。


「どうしたんだよ?」


俺は答えなかった。


ただ、チャーリーをじっと見つめていた。


チャーリーも俺を見つめ返す。


「えっと……」


「デイビッド?」


「どうした?」


俺は目を細めた。


「さあな……」


無表情のまま、彼を見つめる。


「お前が教えてくれよ」


チャーリーは瞬きをした。


「何を?」


俺は視線をそらさなかった。


「お前、いったい何を着てるんだ?」


チャーリーは自分の体を見下ろした。


「短パン」


「そうだな……」


俺は彼を見つめた。


「マジで?」


俺の視線は、ゆっくりと彼のむき出しの脚へと下がっていった。


凍えるような突風が、中庭を吹き抜けた。


ゴォォォォォッ!!


チャーリーのむき出しの脚に生えた毛が、風に吹かれて激しくなびいた。


俺はそれを見つめた。


「外はマイナス30度近いんだぞ……」


「それなのに、お前は学校に……」


「短パンで来たのか……」

「よっ、デイビッドだ。えーっと――」

「リズィィィィ!!!」

「一秒でいいから黙れぇぇぇ!!」

「いやいや、兄ちゃんはちょっと下がってなって!」

(……いや、これ俺の物語なんだけど……)

「みんな元気ー!? ビートに乗って登場、リズィだよ!! パパラララ!!!」

「みんな、私たちの物語を楽しんでくれてるかなー!?」

(いや、俺の物語だろ、この寄生虫!!)

「もっと私を見たい人は、下のブックマークボタンを押してね!」

「何か言いたいことがあったら、コメント欄から作者に直接伝えてね!」

「それか、笑顔の絵文字を残してくれたら、私も笑顔になっちゃうよ!」

「読んでくれてありがとう! それじゃあ、また次回――」

「うん……これが俺の人生だ。」

「よし、マイクを返せぇぇぇ!!」

「へへっ! まずは私を捕まえてみなよ!」

「あはははは!」

「リズィィィィ……!!!」

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