おすわり
昼休み……。
俺はかなり疲れ切っていた。
あの人、いったい何しに来てるんだ?
絶対、母さんが裏で何かやってるに違いない。
はぁ……。
まあ、こうなった以上、仕方ないか。
そのとき――。
「デイビッド!」
ケイの声が聞こえた。
「おーい、デイビッド!」
俺は振り返った……。
すると、廊下を走ってくるケイの姿が見えた。
「おい……」
「廊下は走るなよ」
ようやく俺のところまでたどり着いたケイは……。
俺の背中をバシッと叩き……。
ニヤリと笑った。
「俺たちはもう中学生じゃねえんだぞ」
「それに、ここじゃ廊下を走っちゃいけないなんてルールもないしな」
だよな……。
この学校の自由さは、いずれ問題になりそうだ。
そのとき――。
突然、男が一人、俺たちの横を走り抜けていった……。
まるで、誰かに追いかけられているみたいに。
俺は、そいつが廊下の奥へ消えていくのを見送った。
あいつ、どこかで見たことがある気がする。
ケイが俺を見た。
「どこで?」
「さあ……」
そのとき――。
ジェイク巡査が、そいつを追いかけてくるのが見えた。
彼は突然、俺たちの前で足を止めた。
「今、ここを走り抜けていった男を見なかったか?」
俺とケイは、そいつが走っていった方向を指さした。
ジェイク巡査はうなずいた。
「ありがとう」
彼は通信機に手を伸ばした。
「こちらジェイク巡査」
「容疑者はEブロック、第二校舎方面へ向かっている」
そう言うと、彼も走り去っていった。
「ん……?」
「そうだ、思い出した」
「あいつ、検問所で騒ぎを起こした奴と同じだ」
「まだ捕まってなかったのか?」
ケイはニヤリと笑った。
「寮生活って楽しいよな」
俺はケイを見た。
「おすわり」
「よっ、デイビッドだ。えーっと――」
「リズィィィィ!!!」
「一秒でいいから黙れぇぇぇ!!」
「いやいや、兄ちゃんはちょっと下がってなって!」
(……いや、これ俺の物語なんだけど……)
「みんな元気ー!? ビートに乗って登場、リズィだよ!! パパラララ!!!」
「みんな、私たちの物語を楽しんでくれてるかなー!?」
(いや、俺の物語だろ、この寄生虫!!)
「もっと私を見たい人は、下のブックマークボタンを押してね!」
「何か言いたいことがあったら、コメント欄から作者に直接伝えてね!」
「それか、笑顔の絵文字を残してくれたら、私も笑顔になっちゃうよ!」
「読んでくれてありがとう! それじゃあ、また次回――」
「うん……これが俺の人生だ。」
「よし、マイクを返せぇぇぇ!!」
「へへっ! まずは私を捕まえてみなよ!」
「あはははは!」
「リズィィィィ……!!!」




