アカデミーのブロック制度
俺はスマホを確認した。
午前9時06分。
「やべえ!」
「授業に遅れるぞ!!」
ケイは頭をかいた。
「そうだな……」
「アカデミーEブロック行きのバスに乗らないと」
「授業はそこで受けるんだ」
俺はケイを見た。
「マジかよ……」
「この学校、そんなに広いのか?」
少し説明しよう。
ケイがアカデミーEブロックと言ったところで、迷った人もいると思う。
この学校はあまりにも巨大なため、五つのアカデミーブロックに分けられている……。
AからEまで。
そして、各ブロックの最大収容人数は一万人。
かなりの規模だ。分かってる。
AブロックとBブロックはエリート向け……。
金持ちや、学業で優秀な生徒たちが集まる場所だ。
とはいえ、金持ちの中にも、俺たち底辺組のブロックに振り分けられる奴はいる……。
C、D、Eブロックにな。
AとBには、主に学校の寮で暮らしている生徒たちがいる……。
どんな寮なのかは知らないけど……。
だって、ガチのペントハウスまで見かけたんだぞ。
俺だって、Cブロックに振り分けられていてもおかしくなかった……。
でも、あそこは科目の難易度が高くて、課題も面倒そうだった。
だから……。
みんなと同じにしておいた。
それに、子供の頃からの親友二人と離れたくなかったしな。
別に医者を目指してるわけでもない。
俺が医者になったところで、感謝してくれる奴なんていないだろうし。
……話がそれた。
とにかく……。
各ブロックの収容人数は一万人。
そして、学校全体の生徒数は十五万から二十万人……それに、何人かの教師もいる。
だから、生徒たちは学校のアプリで時間割を確認する。
時間割には、授業がある時間が表示される……。
何曜日なのか……。
何時からなのか、夜間の授業まで含めてな。
ただし、昼間に通学する俺たちには当てはまらない。
とにかく……。
話を戻そう。
ケイはうなずいた。
「まあ……」
「ここはアルバータ州で一番大きな学校だからな」
俺はうなずいた。
「それはそうだな」
「バスでEブロックまで何分くらいかかるんだ?」
ケイはスマホを取り出し、学校の地図を確認した。
「今いる場所からなら……」
「七分ってところかな」
俺は両手で顔を覆った。
初日から授業に遅刻かよ。
次に何が起こるのか、楽しみだな……宇宙さんよ。
「よっ、デイビッドだ。えーっと――」
「リズィィィィ!!!」
「一秒でいいから黙れぇぇぇ!!」
「いやいや、兄ちゃんはちょっと下がってなって!」
(……いや、これ俺の物語なんだけど……)
「みんな元気ー!? ビートに乗って登場、リズィだよ!! パパラララ!!!」
「みんな、私たちの物語を楽しんでくれてるかなー!?」
(いや、俺の物語だろ、この寄生虫!!)
「もっと私を見たい人は、下のブックマークボタンを押してね!」
「何か言いたいことがあったら、コメント欄から作者に直接伝えてね!」
「それか、笑顔の絵文字を残してくれたら、私も笑顔になっちゃうよ!」
「読んでくれてありがとう! それじゃあ、また次回――」
「うん……これが俺の人生だ。」
「よし、マイクを返せぇぇぇ!!」
「へへっ! まずは私を捕まえてみなよ!」
「あはははは!」
「リズィィィィ……!!!」




